たくさんの生徒さんと接してきて思うのが、「自己肯定感」が低いお子さんって少なくないなぁ、ということです。
自己肯定感とは「自分は大切な存在だ」「自分は価値が有る」と思える心の状態のことです。
 
私は「勉強」を扱う塾業界にいるので、「勉強」という切り口での感想に過ぎないし、感覚値でしかないですが、それでも自己肯定感の低いお子さんが少しずつ増えているような感じがしています。
 
「空気を読む」という言葉が流行ったくらいから、なんとなく「自分の存在感を薄めている」ようなお子さんが目に付くのです。
 
今回は、「勉強」という切り口に絞って、「自己肯定感が低い子どもが、勉強に前向きになるために大人が今できること」についてお伝えさせていただきます。
 

 

自己肯定感が低いと、、、

 

日本人は自己肯定感が低い

 
2014年、国立青少年教育振興機構が行なった合同調査のデータに、こんなデータがあります。
 
<自分はダメな人間だと思うことがありますか?の問いに対する回答>
(対象:高校生)
 
 
日本の高校生の72.5%が、「とてもそう思う」「まあそう思う」と答えていることが分かります。
他の国と比べると、ダントツに高い数値ですね。
 
なぜ日本人がここまで「自分はダメな人間だ」と思う割合が高いのか、一概には言えませんが、「きちんとしていること」「揃っていること」「画一的であること」の基準が高い国民性だ、ということも影響しているのかもしれません。
 
 

積極性・自発性がなくなる

 
自己肯定感が低いと、ものごとに積極的に取り組んだり、自分から進んで取り組んだりすることがなくなります。
 
「どんな自分でも、自分は自分だし価値のある存在だ」という土台がないため、失敗することが怖くなるのです。
 
自己肯定感が低い子どもにとって「失敗」は、「そこから学んで次に活かせるもの」ではなく、「自分を否定するもの」「自分がダメな人間だと証明するもの」になってしまうからです。
 
また、「ちゃんとできない自分には価値がない」という心の状態のため、自分から行動する・チャレンジするということを避けようとしてしまうのです。
 
 

やり抜く力がなくなる

 
自己肯定感が低いと、たった1つの失敗やほんの少しのうまくいかないことだけで、「やっぱり自分はダメだ・・」とすぐに挫折感を味わいます。
 
新しいことを習得するときって、勉強でもスポーツでも失敗はつきもので、最初からうまくいくことなんてほとんどないのですが、何かうまくいかないことがあると「自分はダメだ」という思考にハマってしまうので、ものごとをやり遂げることがなかなかできません。
 
また、「やり遂げることができない」ことで、さらに「また最後までできなかった。自分はダメなんだ、、」という思いが強くなる、という悪循環になっていきます。
 
では、子どもの自己肯定感を高めて、勉強に前向きになるためには、大人はどうしたらいいのでしょうか?
 
次章からお伝えさせていただきます。
 
 

性格と結び付けて叱らない

 
子どもを叱るときに、その出来事と子どもの性格を結び付けない、ということが大切です。
 
例えば、レストランで水をこぼしてしまったときに、「ほら、あなたはおっちょこちょいなんだから!何回言ったらわかるの!」というように、「水をこぼした」という事実と子どもの性格を結びつけて否定するような叱り方をすることです。
 
起きた事実は、「目の前の水をこぼした」ということだけなのですが、そこに「あなたはおっちょこちょいだ」という性格の決めつけがあると、ただの失敗が、自分の性格と結び付けられて記憶されてしまいます。
 
それらが蓄積されると、誰でもうっかりしてしまうようなただの「ミス」なのに、「自分だからダメなんだ」という思考パターンが作られていきます。
 
さらに、「何度注意しても、同じことばっかりで、あなたはほんとにダメな子ね!」と人格そのものを否定するような叱り方は、子どもの自己肯定感を決定的に低くします。
 
叱るときは、子どもの性格や人格と切り離して、「行為」を叱る。ということが大切です。
 
 

結果によって愛し方を変えない

 
テストが90点だったときは盛大に褒めるけど、70点だったときはがっかりする。
これって、大人は特に考えもしないで、してしまうことだと思いますが、実は、子どもはこの「あーあ、、」という大人の表情・雰囲気を全身で感じています。
 
90点のときは自分に興味を持ってたくさん褒めてくれるけど、70点のときはがっかりする。これが続くとどうなるでしょうか?
 
子どもの中には「いい点数を取らないと、褒められない」というデータが残ります。「自分はいい点数を取れていないから、価値がない」という自己肯定感の低さにつながってしまうのです。
 
テストの点数だけではなく、大人の言うことをおとなしく聞くときはたくさん褒めてくれるけど、言うことを聞かなかったら、無関心になる。というのでも同じです。
 
何かちゃんとした理由がないと、自分に価値があると思えない。
自分はちゃんとしていないから、価値がない。
 
この思考は、自己肯定感が低い子の特徴です。
 
大人は、結果によって愛し方を変えない、と肝に銘じなければいけません。
 
テストが70点だったら「70点だったのね。何点でも、お母さんは〜ちゃんのことが大好きよ」と、直接言葉で伝えるかどうかは置いておいて(笑)、その思いが子どもに伝わっているかが、重要なのです。
 
 
 

「心配」より「信頼」

 
 
教室に来られる保護者の方の中には、子どものことを過剰に心配している人が少なくないです。
入会するときも「この子が一人でちゃんと通えるか心配だから、しばらく一緒についていてもいいですか?」という保護者の方さえいます。
 
あなたがちゃんと一人で通えるか心配。
あなたがピアノの発表会で、うまく弾けるか心配。
 
もちろん親が子どもを心配するのは当然ですが、過剰な心配は、子どもに「あなたがそんなことできると、信じていません」と言っているようなものです。
 
「心配なのよ」と声かけするよりも、「信じてるよ」という声かけをしてみてください。
 
あなたならちゃんと一人で通えるって、信じてるから、やってみなさい。
あなたなら、ピアノの発表会でうまくいくって信じてるから、思いっきりやってごらん。
 
こんなふうに、「心配」を「信じてる」に変えるのです。
 
 
「大人が何も言わなくても、勉強を自分からする子の5つの共通点」でも書きましたが、自分から前向きに勉強に取り組むお子さんは、「親に認めてもらっている」「親に信じてもらっている」という感覚を持っています。
 
親に、無条件に信じてもらっている、と感じることが、子どもの自己肯定感を高めます。
 
 
 
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