中学生は定期テストの時期ですが、数学のテストで、とにかくいつも計算ミスが多いという人は、少なくないですね。
 
たかが計算ミス、、と言っても、5・6問あれば10点近く落とすこともあるはずです。「うっかりミスだった!」「そそっかしい性格だからしょうがない」で済ませないで、きちんと対処する必要があります。
 
実は、計算ミスは家庭学習のやり方で、減らすことができるのです。
 
今回は「テストで計算ミスが減らない中学生にオススメの、計算ミスをなくす家庭学習とは?」をお伝えさせていただきます。
 

 

「焦り」が原因の計算ミスを減らすには?

 
計算ミスをする原因の1つに、制限時間が迫り気持ちが「焦る」ことが挙げられます。急いでいるため、符号を間違えたり、単純な足し算引き算のミスをしたりするのです。
これは一見、ただのうっかりミスに見えますが、実は日頃の家庭学習である程度減らすことができるのです。
 

練習の絶対量を確保

 
焦りが原因の計算ミスは、ズバリ!練習の絶対量が足りていません。時間が足りなくて焦るのは、計算スピードが明らかに遅いのです。
 
公式はどれを使えばいいんだっけ?といちいち考え込まなくても、スラスラとシャープペンが動く、という状態にまで練習することが大切です。
 
普段の家庭学習やテスト勉強で、公式を暗記したら、それを使いこなせるように徹底的に練習することが必要です。
小学校で九九を習った時に、来る日も来る日も九九を暗唱して、逆から言ったりランダムに解いたりして、スラスラ解けるようになった、あの絶対量を思い出してください。
 

「焦る」に慣れる

 
テスト本番で、時間が足りなくて焦ったり、時間が迫ることに集中できなくなる人は、普段から「焦る状態に慣れる」ということが大切です。
 
どうやって慣れるのかと言うと、宿題や自主学習で計算問題を解くときに、タイマーで時間を計るのです。
もちろん最初の「暗記」「理解」の段階ではじっくり取り組めばいいのですが、いったん公式を暗記・理解して実践問題に移ったら、タイマーをセットするようにしてみてください。
 
「制限時間内に解く」という練習を、普段からしておくことで、テスト本番でどんなに時間が足りなくても、平常心で集中することができるようになります。
 
 

途中式を正しく書く

 
計算問題のミスで多いのは、途中式で間違うパターンです。移行するときに符号を変えるのを間違えたり、両辺の分母を払うときに、同じ数をかけなかったり。
 
このようなミスを防ぐには、途中式を普段からきちんと書くようにすることが大切です。
 

途中式を省かない

 
計算問題を解くときに、「めんどくさいから」という理由で途中式を省くお子さんがたまにいます。もちろん、必要以上に細かく、式を変形していく過程を書かなくてもいいですが、複雑な途中式を省いて答えだけ書く人は、当然ですが計算ミスの確率は高くなります。
 
また、途中式をきちんと書くことで、見直しをしやすい、というメリットもあります。面倒くさがらずに、きちんと途中式を書くようにしましょう。
 
 

式の変形と計算を分ける

 
中学校の数学では、式を計算していく過程で、式の変形が必要になってくる問題がほとんどです。方程式なら、移行したり、両辺に同じ数をかけたりして、式を変形していくのです。
 
ほとんどの計算ミスがこのプロセスで起こる、と言ってもいいくらい、式の変形はきっちりと正しく行なう必要があります。
 
計算ミスの多いお子さんは、式の変形と計算をごちゃごちゃにしているケースが多いです。変形と同じスペースで計算してしまうのです。
 
例えば、4x+7-5x=12+6x という等式を解く場合、本来なら4x-5x-6x=12-7 という変形した式が次に来るはずなのですが、4x-5x+7=-x+7=12+6x という感じで、計算が変形途中の式に入り込んでしまうのです。
 
この場合は、等式の意味が理解できていないお子さんに多いので、方程式をもう一度理解し直す必要があるのですが、
式の変形と計算は別に行なう、ということを日頃から気をつけましょう。
 

イコールを揃える

 
数学の計算問題を解くときは、イコールは縦に揃えて書いていく、ということが大切です。スペースがもったいない、とか、自分が分かればいい、と言う人がいますが、特に方程式でイコールを縦に揃えて書かないことは、致命傷です。
 
移項するときの計算ミスを誘発させることにつながるので、普段からイコールを縦に揃える、という癖をつけておきましょう。
 
 

自分の計算ミスの傾向を知る

 
 
毎回のテストで、必ず計算ミスをして点数を落としてしまう、というお子さんは、「自分はどういうミスをしやすくて、なぜそれが起こるのか?」ということに、自分で気づく経験をしていないことがほとんどです。
 
人は、自分で気づかないことは変えられないのです。他人に何度注意されても、自分自身が「ああ、そうだった。本当だ!」と気づかなければ、自分を変えることはできません。
 
そのためには、普段の宿題や自主勉強で問題を解いて答え合わせをした後に、気づいたことを一言メモる、という習慣をつくるという方法が有効です。
 
私の教室では必ず、ワークを解いて答え合わせをした後に、そのページに一言「気づき」を書くように習慣づけています。(気づきノートというのを1冊作っている生徒さんもいます)
最初のうちは、「何を書けばいいですか?」と聞いていた生徒さんも、今では解説と自分の答えを照らし合わせながら、自分で考えて「気づき」を書くようになっています。
 
これをするようになってから、計算ミスが減ったお子さんや、主体的に自主勉強に取り組むようになったお子さんが何人もいます。
 
 
自分で自分のミスの傾向に気づく。次回も同じタイプのミスをしないようにするためには、どうすればいいか考える。
 
こういう時間をきちんと設けて、コツコツと続けることで、計算ミスを減らしていくことができます。
 
 

まとめ

 
テストのたびに、大量の計算ミスで点数を落としてしまう人は、「うっかりミスだったー」という言葉で済ませずに、きちんと対処することが大切です。
 
普段の家庭学習に取り入れるだけで、計算ミスが減る方法をお伝えしたので、ぜひこの機会に取り組んでみてください。
 
「そそっかしい性格だから」と、性格のせいにする中学生や保護者の方もいますが、だとしたらなおさら(笑)、日頃から「ミスしやすい解き方」に陥らないよう、癖づけする必要があります。
 
 
力を出し切って、それでも解けなかった問題はしょうがないですが、計算ミスで何点も落とすのって、なんとも言えない悔しさがあるじゃないですか?(笑)
余裕で勝てる試合を、落としてるみたいじゃないですか?w
 
ぜひこの機会に「計算ミスに陥らない体質作り」に取り組んでみてください。
 
 
 
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