先日、中学生の保護者の方から「勉強をサボっているわけではないのに、なかなか成績が上がらない」という相談をいただきました。
「テスト勉強期間も、親の目から見ると遊んでいるわけではないのに、イマイチ成績が横ばいのままなんです」という相談内容でした。
そのような場合は、まず最初に見直すことは「集中できているか?」ということです。
「ただ机に向かっているだけの時間」が3時間続いても、なかなか勉強は身につきません(笑)
今回は「なかなか成績が上がらない人はここを見直そう!勉強の集中力を高めて成績を上げる方法とは?」をお伝えさせていただきます。
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メリハリをつけていますか?
冒頭でもお伝えしたように、何時間机の前に座っていても、集中していなかったら勉強は身につきません。
そのためには「勉強時間には勉強だけする」ということが大切です。逆に「休憩時間には勉強のことは考えない」と割り切るのです。
これがメリハリをつける、ということです。
勉強しているのにいつの間にかボーッとしたり、また、休憩しているのに何となく後ろめたくて参考書を開いてみたり、、ということはないですか?
勉強に休憩が入り混じっている、という、言わばグレーゾーン状態になっているわけです。質の高い集中状態で勉強をするには、このグレーゾーンをどれだけ解消できるか、がポイントとなります。
勉強時間と休憩時間を決める
まずは「勉強だけをする時間」「休憩だけをする時間」というのを決めてみましょう。グレーゾーンに入っているときに勉強に集中することはできません。また、グレーゾーンの時に、しっかりと脳を休める質の高い休憩はできません。
オススメの時間配分は、「勉強時間30分、休憩時間5分」です。勉強時間が短いと感じるかもしれませんが、人が本当にMAXに集中出来る時間というのは、そんなに長くありません。
集中力が落ちてしまっているのにダラダラ机の前に座るよりも、「30分」という短い時間に設定して、集中が途切れる前にこまめに休憩を挟む方が、より効果的に集中することができます。
まずは「30分の純粋な勉強時間」「5分の純粋な休憩時間」というのを体験してみてください。
タイマーで時間をセットして、スタートボタンを押した瞬間から、「勉強時間」には勉強だけをするのです。
休憩時間もタイマーを使ってみてください。
ちなみに、休憩時間は、勉強時間に対して6分の1くらいで設定すると、リズムが良くなると言われています。
60分勉強なら、その6分の1の10分の休憩時間をとるようにします。
勉強時間に対して、あまりにも長く休憩時間を設定すると、勉強があまり進まないだけではなく、次に勉強時間に突入する時に、ものすごいエネルギーがかかることになります(笑)
勉強時間の中断をなくす
詳しくはこちらの記事でお伝えしましたが、勉強している時に思わず中断してしまうことは何ですか?
ゲーム・スマホ・テレビ・漫画・お菓子などなど、人によって様々あると思います。「勉強時間」に入る前には、自分が勉強している時に、何によって中断しているのかをあらかじめ知っておくことが必要です。
それらのものは「勉強時間」の時には排除するようにしましょう。視界に入ると、どうしても集中が中断されると思うので、あらかじめ、目に入らないような場所に移しておくなどの工夫が必要です。
それらは、その日の勉強が終了した時点で、思う存分楽しむようにしましょう。何かを気にかけながらゲームするよりも、純粋に楽しんだ方がいいでしょう?(笑)
休憩を効果的に使っていますか?
1章でお伝えしたように、30分勉強に集中したら5分程度の休憩を挟んでリフレッシュすることで、次の30分をより勉強に集中することができます。
完全に疲れてしまってから休憩を取ると、ついダラダラと休んでしまい、そのまま勉強に戻ってこれなくなる、というパターンに陥りがちです(笑)
疲れる前に休憩を入れる、ということがポイントなのです。ではどんなふうに休憩すれば、より集中力を高めることができるのでしょうか?
この章では、休憩の内容についてお伝えさせていただきます。
質の高い休憩をとる理由
休憩する、というのはサボっているのとは違います。何のために質が高い休憩をとる必要があるのかというと、、
集中して勉強した後に、脳と目の疲れをとって、体と気持ちをリフレッシュさせるため。そして、次の勉強時間に入る準備をするためです。
つまり1章でお伝えした「メリハリをつけて家庭学習をするため」に、質の高い休憩を取り入れる必要があるわけです。
休憩時間でしてはいけないこと
集中状態で勉強すると脳や目は疲れているので、さらに追い討ちをかけるようなことは、休憩時間ではしないようにします。例えば、テレビ・スマホ・ゲーム・漫画などです。
せっかくの休憩時間なんだから、ゲーしてもいいじゃん!と、思うかもしれませんねw
でも、勉強で酷使した脳と目をさらに酷使するような休憩の仕方は、逆効果です。しかも、いったんゲームに手をつけたら、5分ではやめられないでしょうからね(笑)
これらの楽しいことは、その日の勉強が終わってから、楽しみまくればいいのです!
また、休憩時間には、勉強のことを考えないようにしましょう。お家の人が「勉強しなさい」と言ってきたら、タイマーを無言で見せましょう(笑)
休憩時間でするといいこと
では、質の高い休憩とは、どんなことをすればいいのかと言うと、、
もちろん、ただダラっとしていてもいいのですが(笑)、よりリフレッシュできる方法をいくつかお伝えします。
・軽い運動(ストレッチ、散歩)
集中して勉強していると、同じ姿勢で机に向かっているので筋肉がこわばってしまい血流が悪くなるので、休憩時間に軽い運動をすることはオススメです。
ストレッチをしたり、その場でジャンプをしたり、家の周りを数分歩いたり、というのはリフレッシュにとても効果的です。
また、深く考え込むときは、呼吸が浅くなっていることが多いので、ゆっくり深呼吸をして背伸びをするだけでも、ずいぶんリラックスできます。
・目を休める
勉強に集中した脳を休めるためには、目を休めると効果があります。ホットタオル(濡らしたタオルをレンジで温めます)をまぶたに置いて、しばらく目を閉じてみてください。(そのまま眠らないようにしましょうねw)
・少量の食事
頭を使い込むと、かなりのパワーを消費しているので、休憩時に軽い食事をとることはオススメです。
だからと言ってスナック菓子やカップラーメンなどは避けましょうw
おにぎり、ゆで卵、ナッツ類などがオススメです。
勉強しているつもり、になっていませんか?
たとえ質の高い休憩を挟みながら、集中力をMAXに高めることができても、勉強している内容が「勉強」になっていないなら、成績を上げることはできません。
例えば「授業のノートをきれいにまとめ直す」「宿題の自主学習ノートを仕上げるために、ただ手を動かしているだけ」というような内容になっていないですか?
これらはどんなに集中して行なっても、知識が自分の中に定着したり、力がついたりすることはありません。
「家庭学習もしているのに成績が上がらない」と相談に来る方は、ここに陥っていることが多いのです。
勉強というのは「インプット」と「アウトプット」をセットにすることで、初めて自分の力にすることができます。
詳しくはこちらの記事でまとめたので、ぜひ読んで欲しいのですが、「覚えたものを、実際に使えるかどうか試す」という作業を入れることで、その時間を活かすことができます。
先ほどの例で言えば、「自主学習ノートを仕上げるために、とりあえず英単語を書き写す」のなら、最後の数行は、それらが本当に覚えられたかどうかを自分でテストする、ということに使うべきです。
ぜひこの機会に、インプットにもアウトプットにもなっていない「勉強」をしていないか?見直してみましょう。
まとめ
超集中状態で勉強するためには、質の高い休憩をとることが必要です。勉強の中に休憩が混じる、休憩の中に勉強が混じる、というグレーゾーンから抜け出してみましょう。
勉強時間は、勉強することだけに時間を使う。休憩時間には、リフレッシュすることだけに時間を使う。
こんなふうにメリハリをつけて勉強してみると、勉強がはかどるだけでなく、終わった後にとてもすがすがしい気持ちになります。
しかも、その日の勉強を終えたあと、後ろめたさゼロで思う存分、好きなことを楽しめます(笑)
今回お伝えした方法を、最初から完璧にできなくても、ぜんぜんOKです。
私も最初の頃は、なかなかグレーゾーンから抜け出せませんでした。でも一度これができるようになったら、あまりの気持ちよさに、やめられなくなりました(笑)
設定時間は短くてもいいので、ぜひともこの状態を体験してみてほしいなぁと思います。
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