子どもに対して、つい、イライラして怒ってしまうことってありますよね?
子どもって、こっちがして欲しくないこと、しないでくれたら助かることを、狙ったようにしてきますし(笑)
 
私も教室で、つい「コラ!いつまで喋ってるの!!」「何回言ったらわかるの!!」と喉元まで出た言葉を、グググ。。と抑えることがたくさんありますw
 
今回は、「その時の気分で子どもを怒らないで済む方法」をお伝えさせていただきます。

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時間的・物理的に間を空ける

 
 
つい、イライラして怒ってしまう時って、目で見た情報が脳に入ってから、すぐにパチンと怒るスイッチが入っている状態です。
 
そこに少しでいいので「隙間」を作りましょう。
 

怒っている、と自覚する

 
「隙間」を作る一番簡単な方法は、「自分が今怒っている」「怒ろうとしている」と自覚することです。
 
自覚というと難しく感じますが、「あ、今、怒ろうとしているな、私」と思うだけでOKです。
そこに判断を入れたり、「怒ったらダメだ」と抑制したりしなくてもいいです。
 
ただ、「あ、怒ってるな」と優しく自分の心を見守るイメージです。
 
これは「メタ認知」と呼ばれるもので、簡単に言えば「何かを実行している自分を見つめる、もう一人の自分」がいるというイメージです。
 
メタ認知を持つことで、直感的に本能で爆発する自分を冷静に見つめる自分、というのを自分の中に持つことができます。
 
実は、「ここで怒ってはいけない」とブレーキを踏むよりも、ずっと効果的に、冷静な状態になることができる方法です。
 
 

タイムアウトする

 
「あ、怒ろうとしているな」と認知したら、タイムアウトがオススメです。
これは、すぐに行動したり判断するのではなく、一旦その原因の場所から離れ、強制的に時間を設けることです。
 
怒っていることを認知したことでできた「隙間」を、もう少し広げるのです。
 
目の前に「原因」があると、つい、少し隙間ができたのにまた、爆発したりすぐに行動を起こそうとしかねないので、トイレに行くなどして10秒でもいいのでタイムアウトしてみましょう。
 
 

「怒る」を選択するか?と自問する

 
そうやって「隙間」ができたら、「怒る」を選択するか?と自問してみてください。
ここまできたら、心は「平常」に戻っていると思うので、適切な判断ができるはずです。
 
「怒っている」というのは、「怒る」を選択しているのだ、と自覚しましょう。
 
 

子どもに質問する

 
 
私が現場で痛感するのは、どんなハチャメチャな行動にも、必ず子どもなりの理由があるんだなぁ、、ということです。
 
「なんでこの子、今日はこんなに嫌なことばかりするんだろう?」と大人には理解不能なのですが、実は子どもにはちゃんと理由があるのです。
 

子どもなりの理由がある

 
子どもには子どもなりの理由がある、ということを認めてあげましょう。
 
学校で嫌なことがあった、友だちに何か言われた、親に言われたことで傷ついた、急にテストをされて全然できなかった。などなど、彼らには彼らの理由があります。
 
ドカン!と怒ってしまうのは簡単ですが、状況によっては、子どもは誰にも言えない「理由」を抱えたまま押しつぶされる形になることもあります。
 
わざと嫌なことをしてくる、やったらダメだよと言っていることをわざとする。こういう時は特に、その理由を分かってあげることが必要です。
 
 

「怒る」より「一緒に解決」

 
先ほども書きましたが、怒って何かをさせたり禁止したりするのは、一番手っ取り早く楽な方法です。
 
ですが、私たちは文字通り「大人」なので、力で制裁する方法を選ぶのではなくて、「何がこの子を、そうさせているのか?」と考えることを選びたいですよね。
 
 
〜ちゃんがそんなふうにするの、珍しいね。何かあったの?」と聞き出してみてください。
 
珍しいね、そんなことする子じゃないのに。というのがきちんと伝われば、少し落ち着きさえすれば、「何がそうさせているのか?」を必ず話してくれます。
 
ドカン、と怒るのではなく、一緒に解決する・提案するという姿勢の方が大切です。
 
子どもは、ちゃんと静かに伝えたり教えたりすれば、分かってくれます。怒鳴らなくても原因は解決できるのです。
いかに子どもが自分で気づくきっかけになってあげるか、という原点を忘れないで接したいですね!
 
 
 

子どもは大人の鏡

 

大人の雰囲気が子どもに映っている

 
子どもは大人の鏡です。周りの大人を見て育っています。
 
毎日、授業をしていて思うのは、こちらが疲れ切っていると子どもたちもテンションが低くなるんだ、ということ。
 
「なんか今日、みんなつまらなそうだなぁ」と感じる時は、私がつまらないと思っているのです。この子、飽きてきたなぁだなぁ、と思う時は、私が飽きているのです。
 
こちら側の姿勢や態度、振る舞いがそのまま子どもに映り出されるんだなぁ、、と日々痛感します。
 
目の前の子どもの振る舞いに、イライラしてつい怒鳴ってしまう時は、「これは自分を映してるんじゃないかな?」と内省してみることも必要です。
 

爆発する前にガスが漏れている

 
子どもに注意すべきことをきちんと説明すれば分かるのに、ついイライラして怒ってしまうというときは、こちら側の心の枠の問題がそもそもあります。
 
例えば、大好きなアーティストのライブチケットが当選してめちゃくちゃ嬉しい時に、子どもが宿題しないでダラダラしていても、怒鳴ってしまうことってないですよね?(笑)
余裕を持って、接することができると思うんです。
 
イライラして、つい怒鳴ってしまう、、というときは、大人側に余裕がないんだと思いましょう。
 
火を近づけたらソッコーで爆発する、ということは、すでにガスが漏れているということですw
つまり、怒る前から、怒る状態にいるのだと心得ましょう。
 

「北風と太陽」なら太陽で

 
怒って何かをさせるのは、一番簡単です。
 
大人がガツンと怒れば怖いし迫力があるので、有無を言わさずやらせることができます。・・・その時、だけで考えれば。
 
でも、北風と太陽の話みたいに、一瞬コートはめくれるけど、自主的にコートを脱ぐことはありません。
 
長い目で見たら、太陽の接し方をしたいですよね。
「認めて、褒める」これを極めれば、子どもはちゃんと、いろんなことを自分で判断して、行動するようになります。
 
大人側の鍛錬課題、と考えて、気長に「褒め道」を進みたいものです^^
 
「褒め道」のコツはこちらに書かせていただきましたので、ぜひお読みください。
 
 
 
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