先日、中学生(新中2)の保護者の方から質問がありました。
 
みなさんどれくらい、家で勉強しているんでしょう? うちの子、宿題以外は全くしてないけど、これでいいのでしょうか?」
 
中1の間は宿題しかしていなかった、、そんな人も多いと思います。
 
今回は、中学生の勉強時間とその時間で取り組むことについてお伝えさせていただきますので、ぜひお子さんと読んでみてください。

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確保したい勉強時間は・・

 

<学年×0.5>時間を目指そう

 
学年によっても違いますが、中学生が「宿題以外にやる家庭学習」の目安は
<学年×0.5>時間と言われています。
 
つまり、1年生なら、1×0.5=0.5時間。2年生なら、2×0.5=1時間。
という感じです。
 
ちなみにベネッセのデータでは、中2は1時間〜2時間が全体の40%くらいを占めています。
 

その時間で何をすればいい?

 
<学年×0.5>時間で何をすればいいのか?ということですが、まず優先すべきことは、「今日習ったことの定着」です。
 
定着というのは「覚えたことを自分で使いこなせる」状態です。
 
例えば、数学の新しい公式を習ったのなら、実際にそれを使って問題が解ける、という状態のことです。
 
よく、公式を暗記するのはテストの直前、という人がいますが、それでは「定着」したことにならないので、テスト中に計算問題が解けない、ということになるのです。
暗記するだけでは、問題は解けるようになりません。
 
また、余力があるなら「予習」することも効果的です。予習に関しては「毎日部活で忙しくて、時間がない!効率のいい勉強法とは?」で詳しくお伝えしていますので、参考にしてみてください。
 

宿題の補強に充てる

 
「その日習ったこと」って、たいてい宿題で出されていることが多いので、
<学年×0.5>は宿題の補強に充てるというのが、その日習ったことを定着するには一番効率がいいと思います。
 
その日出された宿題の中で、うまく解けなかった問題をもう一度解き直したり、宿題のワークの間違った単語を覚え直したり、とにかく「その日1日分」を自分の中に定着させましょう。
 
 

週末にまとめてすればいい?

 
よく、「平日は勉強する時間がないから、週末にまとめてやってもいいか?」と聞かれるのですが、
答えは「平日の勉強時間を少なくしてもいいので、毎日コツコツ継続して取り組んでください」です。
 

忘れるスピードを振り切ろう

 
「忘却曲線」というのを知っていますか?これは、人間の記憶がどれくらいで忘却していくのかの曲線のことで、
 
「人は、文字を覚えて20分後には42%忘れる。1時間後には56%、1日後には74%、1週間後には77%忘れる」ということなのです。
 
つまり1時間目の授業で覚えたことは、2時間目の途中には4割は忘れているし、給食を食べることには半分以上が忘却のかなたに消えているということです(笑)
 
ですが、よく見ると1日後と1週間後では、忘却の割合がそんなに変わっていませんよね?
つまり、24時間以内にどれだけ定着できるかが、勝負なわけです。
 
ということで、どうしても<学年×0.5>時間が確保できないなら、勉強時間を減らしてもいいから、毎日コツコツと定着させていく、ということが大切なのです。
 
 

週末にやるべきこと

 
週末にまとめてやる。これはある意味オススメです。何をまとめてやるのかと言うと、「定着以外」のことをやるのです。
 
過去のテスト問題や、問題集の「各章の確認問題」のようなテスト形式のものに取り組むのがベストです。
 
テスト形式のものを、最低1教科(1時間)取り組むことをオススメします。
 
普段の家庭学習で定着したものを、どれだけ使いこなせるかを試し、そこで解けなかったものを改めて自分の中に定着し直すことができるからです。
 
 

時間がない

 
「時間を減らしてもいいから」「毎日10分でもいいから」とハードルを下げても、「時間がないもん」という生徒さんもいます(笑)
 
いや、私もそうだったので気持ちは分かります(笑) それに、ほんとに中学生って部活もあるし宿題も多いし、忙しいんです。成長期だから、眠いですしね。
 
じゅうぶん分かった上で言いますけどw「まずは10分から」やりましょう。
 
「時間がある」のではなく「時間をつくる」のです。
 
どうしたら10分確保できるかな? どうしたら10分でもいいから勉強に集中できるのかな?と、自分で工夫をするんです。
 
最初は10分でいいから、1週間続けてみる。そして、自分の中に抵抗が起きないように、そーっと時間を延ばしてみる(笑)
 
そうやって「毎日コツコツ継続する」という状態に、自分の体を慣れさせていってください。
 
 

まとめ

 
もちろんダラダラと時間だけかけていても、意味はないですよねw 
 
その意味でも、家庭学習の時間を全く取っていないお子さんは、まずは少ない時間を確保して、その時間内だけでも集中して勉強する癖をつける、ということが優先課題です。
 
家庭学習の集中に関しては「家庭学習になかなか集中できない人へ」でも詳しく説明していますが、まずは10分集中して勉強する、という「習慣作り」から取り組んでみてくださいね!
 
 
 
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