生徒さんの保護者の方と話していると、「次はがんばるぞ!と、最初はやる気があったのに、すぐにモチベーションが下がってしまう、、」という相談は多いです。
大人でもモチベーションを高く保つということは、簡単なことではないですもんね。
今回は「子どもが勉強のモチベーションを上げるために、大人ができる4つのポイント」についてお伝えさせていただきます。
目次
体調管理
子どもの勉強のモチベーションって、実は健康管理と密接に関わっています。
遅くまでゲームをしたり、ジャンクフードばっかりを食べたり、体を全く動かしていなかったりする状態で、モチベーションが高くやる気満々!って、ちょっとあり得ないですよね?(笑)
まずは、適切な睡眠時間を確保すること、適度に体を動かすこと、ジャンクフードを食べ過ぎないことなど、子どもの体調管理に注力することが大切です。
勉強だけではなく、日々の生活で「何となくやる気が見られない」「すべてに覇気がない」「自発性がなさすぎる」というような場合は、睡眠・運動・食事が適切かを見直す必要があります。
そこの基盤があっての、勉強です。
健康管理というのは、子どもが自ら管理できる分野ではないので、大人がしっかり気を配ってあげましょう。
少し難しいことにチャレンジさせる
子どもは「できること」をするのが大好きなのですが、それがずっと続くと「乗り越えられた」という体験ができなくて、徐々にモチベーションが下がっていきます。
かけ算の九九の2の段は喜んで取り組むけど、ずっと2の段ばかりでは、萎えてきてしまうわけです(笑)
少しだけ難しいことにチャレンジさせる、というのは子どものモチベーションを上げるためには大切です。
「今までできなかったことができた!」という成功体験は、大きな自信につながるためです。
詳しくは3章でお伝えしますが、この「成功体験」というのが、モチベーションを上げるためのキーポイントになってきます。
また、「少し難しいことにチャレンジする」のは、必ずしも勉強である必要はありません。何かにチャレンジして、自分で乗り越えた、という体験を積むことで、自分の中の成功体験数が増え、何かに取り組むときの「意欲」につながるからです。
小さな成功体験を重ねる
先ほどもお伝えしたように、成功体験を持つということがモチベーションを上げるためのキーポイントになります。
小さなことでもいいので、子どもができるだけたくさんの成功体験をできるように、大人がサポートすることが大切です。
できたことを記録
成功体験が大切だとお伝えしましたが、何か特別なことをする必要はありません。毎日、劇的に何かを達成する、なんてことはできないですからね(笑)
日々の生活の中で取り組めるオススメの方法が、「できたことを記録する」ということです。
私の生徒さんの小学校の自主勉強ノートを見せてもらったのですが、必ず一番下の1行に「できたこと」を書くようにと、担任の先生から言われているようでした。
「体という漢字が、きれいに書けました」「くり上がりがまちがわずにできました」など、ほんとに小さなことなのですが、その日の勉強で「できたこと」の記録をしていくことで、小さな成功体験が積み上がっていきます。
これは、「やればできるんだ」という自信を積み上げていくことになるのです。
他人の成功体験を読む
モチベーションを上げる方法として有効なのが「他人の成功体験を読む」ということです。
中学生であれば、高校に合格した人たちの体験談などを読むことで、モチベーションが上がります。
少し前に流行った『ビリギャル』などは、「大逆転の成功体験」というストーリー展開になっているのでモチベーションも上がりますが、それだけでなく自分にも取り入れられる勉強方法がたくさんあるので、オススメです。
DVDで観るのもいいですが、書籍だと巻末にオススメの勉強法が載っていますので、そちらをオススメします。
褒めることで報酬回路と自己肯定感をつくる
報酬回路を作る
少しくらい気が進まないことでも、「よし、今日もがんばろう!」と、自分から意欲的に勉強に取り組めるお子さんは、脳の中に報酬回路というものができています。
「がんばったら→いいことがある」という回路が脳の中にできているのです。
一方「がんばっても→いいことはない」という回路ができているお子さんもいます。
この場合、一時的にやる気になったとしても、小さなつまずきや失敗で、すぐに落ち込んで心が折れることになります。
「がんばった結果として、うまくいった」という成功体験が、この回路を作っていくのですが、それ以外でも報酬回路を作ることができます。
それは、どんな小さなことでもいいので、それを褒める、ということです。
「大人が何も言わなくても、自分から勉強をする子の5つの共通点」でも詳しく書きましたが、自分ががんばったことに対して、自分の大切な人が必ず褒めてくれると、次もがんばろう!という動機づけになります。
自分で自分を褒める
教室の生徒さんを見ていて思うのですが、常にモチベーションを高く維持できるお子さんは、「自己肯定感」がとても高いです。うまくいかないことや、失敗したことがあっても、そこでモチベーションが下がることはありません。
自己肯定感とは、分かりやすく言えば「自分は大切な存在だ」「自分は価値がある」という感覚を持っている、ということです。
自己肯定感が低いと、1回の失敗ですぐに「自分はダメなんだ」と落ち込んで、それ以上前に進むことを放棄してしまいます。
そして、勉強のモチベーションはもちろんのこと、スポーツでも人間関係でも全体的に、意欲的に取り組むことができなくなります。
大人が子どもを褒める、ということが大切なのはもちろんですが、自分で自分を褒める、ということも、とても大切なことだと、大人が子どもに教える必要があります。
特に「どうせ・・・」「私なんか・・」が口癖になっているお子さんには、「自分は価値があるんだ」と感じてもらうことが必要です。
そういう意味でも、第3章でお伝えした「できたことを記録する」という方法は、とても有効だと思います。
まとめ
子どもが勉強のモチベーションを上げる方法は、たくさんあります。極端な話、次のテストで◯点取れたらお小遣い2倍!とか、ゲームを買ってあげる!と言えば、がぜんモチベーションが上がりますよね(笑)
しかし、それらの方法は「一時的」なものです。
一時的にモチベーションを上げることではなく、誰かにご褒美をもらわなくても、常に自分でモチベーションを上げられる力をつけることが大切です。
それには、「成功体験」や「自己肯定感」など、大人のサポートが必要なことが大きく影響してきます。
やればできるんだ!
自分ってすごいんだ!
その感覚を、どれだけ子どもに持たせられるかが、重要になってくるわけです。
どうやって成功体験をたくさん重ねてもらうか、自己肯定感を高めるにはどうしたらいいか。そういう視点で子どもをサポートしていく方が、「勉強がんばりなさい」と口うるさく言うより、ずっと大切なんだと思います。
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