中学生からの相談で一番多いのが、「やる気が出ない」「モチベーションが上がらない」というものです。
合格者の体験談を読んだり、感動的な映画を観た後などは一時的にモチベーションが上がるけど、普段の生活に戻るとすぐにモチベーションが下がってしまう。。という声をよく聞きます。
今回は「勉強の目標を正しく立てて、モチベーションを上げる方法とは?」をお伝えさせていただきます。
目次
モチベーションが下がる理由
そもそもモチベーションという言葉は、「やる気」とか「テンション」などとごちゃごちゃに使われがちですが、本来は、「行動を促すきっかけ・原動力」という意味です。
分かりやすく言えば、「火薬」みたいなものですね(笑)
モチベーションが下がる=火薬がなくなる、ということで、これではなかなか火はつきません。行動(勉強)する気が起きなくなるのは、この火薬の量が少なくなるので、爆発力がなくなるからなんです。
では、なぜモチベーションが下がるのでしょう?
その答えは、「強い目標」を自分で持っていないからです。
ちょっと想像して欲しいのですが、、、
目の前に計算問題が1000問並んでいるプリントを置かれたら、逃げたくなりますよね?
でも、「これを全部解いたらスマホを買って上げるよ」と言われたら、どうでしょう? もう俄然やる気になりますよね? 行動せずにはいられません(笑)
ちょっとだるい日も、勉強したくないなーという日も、とりあえず何問かは進めますよね?
さらに言うと、「これを5日以内に全部解いたら、スマホを買ってあげるよ」と、より具体的に言われたら、最低でも1日200問は解こうと思いますよね?
「スマホをゲットするために計算問題を1000問解く」という目標を持つことが、強力な火薬になり、行動を促すのです。
では、どうやって勉強の目標を立ててばいいのでしょうか?
「目標」の意味を理解しよう
目標を立てる前に、「目標」という言葉の意味を理解しましょう。実は、これがあやふやなために、正しい目標になっていない場合がほとんどなのです。
目標とは?
目標というのは、例えて言えば「ゴールまでのチェックポイント」です。
マラソン中継を観ていると、選手たちが「5km地点」「10km地点」を通過するたびに、腕時計でタイムをチェックしていますよね?
こういうペースでいけば、望み通りのタイムでゴールできるよ、というペースをあらかじめ決めていて、それと照らしあわせているのです。選手たちは、あらかじめ決めた5kmごとのタイムを「目標」に進んでいくのです。
目標って「ゴール」に確実に到達するために、行動すべきことを細分化したものなのです。目標は、到達したい「ゴール」のためにあるのです。
・・・ということは、目標の先にある「ゴール」をまず描く必要があります。
どんなゴールを達成したくて目標を立てる?
たいていの中学生は、テスト前に計画表を配られて、「目標」の欄に「5教科で420点」などという数値をなんとなく書いて提出していると思います。
ですが本来は、「5教科で420点」というのが達成したいゴールならば、そのためにどういうチェックポイントを設ければいいか?が「目標」なわけです。
つまり「5教科で420点」というゴールに到達するために、「毎日30問、ドリルを解く」「テスト2週間前から、毎朝30分英単語を覚える」などの目標を作る必要があるのです。
どんなゴールを達成したいのか? そのためには、どんな目標を作ればいいのか?
これらを踏まえて、目標を立ててみましょう。
ゴールは感情を入れていい
モチベーションは「目標がある・なし」で変わってくる、とお伝えしましたが、目標の先にある「ゴール」がどれだけ強烈か?が、常にモチベーションを高く保つポイントです。
なので、「ゴール」を決めるときは、お手本みたいに行儀のいいものでなくても構いません(笑) より強烈で、生々しい方が、強力な火薬になるのです。
先ほどの例で言えば「5教科で420点取る」よりも、「5教科で420点取って、いつもオレのことをバカにしている担任の先生を見返してやる!」の方が、パワーは強大です(笑)
火薬、爆発しまくりですねw
「ゴールは感情を入れて。目標は冷静に」がポイントです。
目標は自分でコントロールできるもの
先ほどもお伝えしたように、目標というのはゴールに確実にたどり着くまでのチェックポイントです。
このチェックポイントが「毎日がんばる」「集中してがんばる」などのような、抽象的なもの・あいまいなものだったらどうでしょうか?(笑)
マラソンの5km地点での目標が「がんばる」だったらどうでしょう?(笑)
今のペースで走って、ゴールが本当に達成できるかどうか、さっぱり分かりませんよね?
目標は具体的な数字である必要があるのです。
さらに言うと、目標は「自分でコントロールできるもの」である必要があります。自分の頑張り次第でクリアできる、というものを目標にするのです。
だから「今度のテストで5位以内に入る」というのは、目標には適していません。5位以内、というのは自分でコントロールできないからです。
この場合なら、「5位以内」というゴールのために、「毎日勉強時間を3時間確保する」「5教科の過去問を最低3回は解く」という、具体的で自分でコントロールできる目標が必要なのです。
目標は少し頑張ればクリアできそうなもの
目標を立てるときに大切なのは、目標の数値が「絵に描いた餅」になっていないか?ということです。目標を立てるときは、気分が高揚している時が多いので、あまりにも非現実的な数値を作りがちです。
できれば、「少し頑張ればクリアできそうなもの」が望ましいです。
これは少し感覚的な話になるのですが、目標の数値を見たときに「よっしゃ!やってやろう!」というパワーがもらえるかどうか?を基準にするのがオススメです。
いつもの家庭学習の時間が1時間くらいだとしたら、「毎日4時間勉強する」では遠すぎますよね? 一方「毎日1時間10分」だと、低すぎてパワーは出てきません。
これは自分の感覚を信じて欲しいのですが、パッと見たときに「よっしゃ!やったるで!」という数値があるはずです。
それを目標にしてみましょう。
また、目標はゴールを確実に達成させるために必要なチェックポイントなので、1つだけでなくても大丈夫です。あまりに多すぎても力が出ないので、1つ2つくらいがいいでしょう。
目標を達成させるための工夫をする
達成したいゴール、そしてそのための目標を作ったら、あとはやるだけなのですが、火薬が弱くならない工夫(モチベーションが下がらない工夫)をあらかじめしておくと、目標を達成しやすくなります。
・公言する
・ゴールと目標を紙に書き出して貼る
・やる気が出る言葉を添える
・達成した時のご褒美を用意しておく
・目標を友だちと共有する
・カレンダーに記録する
などです。
ゴールが的確に決められていて、目標が丁度いい強度で建てられていれば、モチベーションが下がることはありません。
ですが、たいていの「ゴール」はある程度、期間が長いものだと思うので、自分のモチベーションが上がったままの状態になれるように、あらかじめ、工夫をしておきましょう。
LINE@にて「効果的な勉強法」を毎週配信中!
登録プレゼント「読解力をつける方法」の講義動画お渡しします♬
↓クリックで応援お願いします↓