先日オフィシャルメルマガに、こんな相談をいただきました。
「中1の息子がいます。”今日こそは勉強するぞ!””今回のテストこそ頑張る”とよく言うくせに、ちっとも勉強が続きません。
何かいいアドバイスはないですか?」
このように、家庭学習をコツコツ続けることが大切だと分かっていてもなかなか続かない、というお子さんは多いのではないでしょうか?
もうっ!ゲームへの継続力を勉強に回せたらいいのに!と思いますよね(笑)
今回は、「勉強がなかなか続かない中学生に、保護者が気をつけるべきこととは?」についてお伝えさせていただきます。
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ドーパミンを味方につけよう
すぐ結果が出ないことは飽きる
勉強にすぐに飽きてしまう、、その原因の1つが「すぐ結果が出ない」ということです。
ダイエットでもスポーツでも、目に見える結果として表れないと、テンションが下がってしまうことってありますよね?
それと同じで、勉強は、1回やってすぐに結果が出ない分野なので、同じテンションをキープするのは簡単ではありません。
それに比べてゲームは、すぐに結果として現れるので、子どもが夢中になれるのでしょう。
そもそも、「何かを習得する」ということにおいて、すぐに結果が出るということの方が稀なので、成長や結果が目に見えるようになるまで、いかにコツコツと継続できるかが、ポイントなのです。
では、どうすれば、結果が目に見える時点まで勉強を継続することができるのでしょうか?
報酬回路を作ろう
実は、結果に左右されないで物事を飽きずに続けるには、脳に、ある回路が必要なのです。それが「報酬回路」というものです。
この回路は、どうやって作られていくのかというと、「どんなことでもいいので、取り組んだことに対して思いっきり褒めてもらうこと。そしてそれが繰り返されること」です。
例えば、、、
夕飯の手伝いでカレーを作ったら、みんなが「スゴイ!」「おいしい!」と褒めてくれた。次の日も目玉焼きを作ったら、みんなが褒めてくれた。次の日も味噌汁を作ったら、みんなにおいしい!と言われた。
これが毎日が続くと、どうなるでしょう?
「次は何を作ろう?」とワクワクして毎日続けたくなるのは想像がつきますよね?
この報酬回路ができると、神経伝達物質のドーパミンというのが放出されます。
ドーパミンには、「達成感」「快感」「幸福感」を感じたり、「意欲」を作ったり感じたりする働きがあります。
ざっくり言うと、「やったー!嬉しい!!できたー!明日もがんばろー!」と思えるんですね(笑)
どんな小さなことでも頑張ったら、必ず褒めてあげる、ということを心がけてみましょう。
手が届きそうな目標を作ろう
具体的で身近な目標がないと続かない
何かに取り組む時に必要なのが、「具体的な目標」です。「期限」「数値」が入っている目標を持つことで、より継続しやすくなります。
ダイエットで例えると、なんとなく痩せたいと思っているのと、2ヶ月後に3kg落としたいと思っているのとでは、取り組み方が違いますよね?(もちろん後者の方が、具体的な行動につながりやすいです)
さらに、それが「身近な目標」であれば、より行動に移しやすくなります。
先ほどの例で言えば、「2ヶ月で3kg痩せる」という具体的な目標を立てても、今まで何をやっても痩せなかった人にとってはどうでしょう?
3kgというのは、目指す目標ではあるけど、ちょっと頑張ったくらいでは近づける数字ではない、と思うのではないでしょうか?
1章でお伝えしたように、結果として見えないものに関して行動し続けるというのは、簡単ではないのです。
じゃあ、「2週間後に0.5kg痩せる」←これはどうでしょうか?
これなら少し頑張れば手が届きそうな気がしませんか?
勉強も、このダイエットの例とまったく同じです。
「少し頑張れば手が届きそう」というレベルの目標を立てるように、保護者はサポートしてあげることが大切です。
手が届きそうな目標を作る
最終的なゴールを持つのは大切ですが、そこにたどり着くまでの期間が長すぎると、途中でテンションが下がったり飽きたりしてしまいます。
もっと身近な目標を作ってみましょう。ポイントは「少し頑張れば手が届きそうな目標」である、ということです。
今がんばっていることが、そこに繋がっている、というイメージが持てる目標かどうかが、ポイントなんです。
「1週間後の単語テストで80点以上を取る」というふうに、達成値を目標にしたほうがいいのか、あるいは、「今月は、毎日5個ずつ英単語を覚える」というふうに、行動の目標にした方がやりやすいのかは、個人差があると思うので、お子さんがどちらのタイプか考えてから、「ちょっと頑張れば手が届きそうな目標」を作るようにサポートしてみましょう。
効果的にリフレッシュする
マンネリを感じると続かない
そもそも、人間とは飽きる生き物です。←これを言ったらおしまいですが(笑)
勉強って、やるたびに劇的に楽しいことがあるわけじゃないし、スリルを味わえるわけでもありませんw
習う内容は変化していきますが、「勉強という行為そのもの」はワンパターンなわけです。
変化や刺激がない状態、、、そうです。勉強に飽きてしまい、続かない原因の1つが、この「マンネリ化」です。
効果的なリフレッシュ方法を取り入れる
新しい気持ちで、再び勉強に向かえるようなリフレッシュ方法を積極的に取り入れましょう。
と言っても、ゲームをしたり漫画を読んだりしてダラダラ休憩するのではなく、エネルギーを補充して、やる気を再生することができる時間を持つように、提案してみましょう。
「受験生の勉強の集中力がUPする、オススメのリフレッシュ方法」でも書きましたが、「また頑張ろう、という新鮮な気持ちになれること」が大切です。こちらの記事で、いろいろな方法を書かせていただきましたので、ぜひ合うものを取り入れてみてください。
得意なことで波に乗る
苦手なことは継続しにくい
そもそも中学校の勉強って、自分がしたいからしているのではなく、どちらかというと「させられている」ものですよね。
させられていると感じているものに継続や集中するのは、かなり難しいことです(笑)
その上、自分が苦手な分野に取り組まなきゃいけないときって、さすがに集中は途切れます。
逆に、自分が大好きな教科や得意な教科を勉強しているときは、「飽きる」という状態にならないはずです。
だから小2で習うかけ算の九九は、2の段は何度も何度も言いに来るのに、6の段・7の段になると言いたくなくなるのです(笑)
好きな教科から取り組む
苦手な教科を無理やり勉強して、どうせ途中で飽きてしまったり集中が切れてしまったりするくらいなら、得意な教科をたくさん勉強するように声かけしてみましょう。
そんなことしたら偏ってしまう、、と思うかもしれませんが、偏っても大丈夫です。
まずは、得意な教科の勉強時間を多くとりましょう。はっきり言って、気分がいいと思います(笑)
できること、って、やっていて気分がいいのですw
得意教科を気分よく勉強している子どもに「得意なものばかりやらないで、苦手な教科も勉強しなさい」と叱るのではなく、「さすがだね!理科は本当に得意だね!」と強みにフォーカスした声かけをしてあげましょう。
得意なことで波に乗った後で、苦手分野に取り組んだ方が、より勉強に身が入ります。
もし苦手克服に取りかかるなら、「得意な教科の中の少し苦手な分野」から克服してみましょう。まずは「勉強時間を楽しいと思えること」「苦手克服も楽しいと思えること」、この経験をすることで、勉強に飽きる癖をある程度なくすことができます。
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