学校の先生も塾の先生も、親も、ほとんどの大人が口を揃えて言う「予習・復習をしなさい!」(笑)
予習復習は、なぜそんなに大切なのでしょうか? 忙しい中学生は、どういうふうに予習復習すればいいのでしょうか?
今回は、「中学生の予習復習ってこんなに大切! 毎日の予習復習の効果的なやり方」をお伝えさせていただきます。
目次
予習の効果
全く知らない状態をなくす
予習をしないで授業に臨むと、その日いきなり「全く知らないこと」を聞くことになります。
人間の脳って、未知の分野を苦手とする性質があるので、「全く知らないこと」がジャンジャン入ってきても、なかなか受け取ろうとしません。
例えば、ちょっと分厚い本を読むときに、裏表紙の解説や広告の文章などで、なんとなくの流れがわかっているのと、全く無知の状態で読むのとでは、読み進めることに費やす労力や理解度が違ってきますよね?
細かいことまではいいけど、次の日に習う内容にザッと目を通しておくだけでも、授業の理解度は断然高くなるのです。
興味を持って臨める
次の日に習うページにザッと目を通すと、「ん?何これ?」と心に引っかかることや、「うわ、これすごい!」と興味が湧くことがあると思います。
そんなのない、という人も、「この写真おもしろいな」とか「ザビエルの髭ってどうなってんの?」とか(笑)、何か心に思うことがあると思うんですよね。
「興味・関心・疑問」を微量でもいいから事前に持って、授業に臨むことで、授業が受け身ではなくなります。
「興味・関心・疑問」を持っている時点で、すでに主体的になっているのです。
復習の効果
忘却を防ぐ
人間が新しく記憶したことが、どれくらいのスピードで忘れていくかを表した「忘却曲線」によると、人は、覚えてから20分後に42%、1時間後に56%、24時間後に74%、1週間後に77%忘れていきます。
記憶、だだ漏れしすぎです(笑)
でも、よく見ると24時間後と1週間後ってそれほど変わらないですよね? つまり、何かを新しく習得するには、24時間以内にいかに自分の中に定着させるかが鍵となるのです。
疑問点を見つけやすい
その日に習ったことをその日のうちに復習していくと、疑問点が発見しやすくなります。
疑問点というのは放っておくと雪だるま式に大きくなり、気づいたときには「どこが分からないのか分からない状態」になっていきます。
部屋の掃除と同じで、こまめに疑問点を発見し解決していくことで、次の日の授業内容も分かりやすくなります。
予習ー授業ー復習のサイクルを回そう
ここまで、予習復習の主なメリットをお伝えしてきました。
「予習ー授業ー復習」
このサイクルをきちんと回していくと、着実に力がついていきます。同じ内容を3回も取り組めるんです(笑)
では、予習復習はどのように取り組んでいけばいいのでしょうか? 基本的なやり方をお伝えしていきます。
基本的な予習のやり方
国語・社会・理科に関しては、次の日に習う教科書のページを、サッと読んでおくだけでOKです。
ただし、自分の心が感じたことに、敏感になりましょう。おもしろいなと思ったこと、感心したこと、どういうことなんだろう?と疑問を持ったこと。そういうことがあれば、教科書にメモをしておいても構いません。
先ほどもお伝えしたように、予習することのメリットは「興味・関心・疑問」を持った状態で授業に臨めることです。
もし好きな教科であれば、知りたいと思ったことを自由にネットや本で調べてみるのも、効果的な方法です。
数学・英語に関しては、「ほんの少しの実践」がポイントです。
英語なら、本文をノートに写すだけではなく、実際に和訳してみたり、数学なら、教科書の解説などを読みながら、実際に問題を解いてみるのです。
習っていないことなので、分からなかったり解けなかったりするのは当然です。
ここで大切なのは、「疑問を持つ」ということなのです。
解けなかったのは何が違っているのかな? ここはどう訳すんだろう? そういう疑問を持って、次の日の授業を受ける。
これって「課題を持って授業に臨んでいる」のと同じなので、授業の集中の仕方が断然違ってきます。
基本的な復習のやり方
宿題で出されるワークやプリントは、「復習」のためのものです。
なので、ワークやプリントを出されている教科は、それをきちんと取り組むことが一番の復習になります。
この際、解きっぱなしにするのは「復習の効果」が得られないので、こちらの記事を参考にして、「答えあわせ→間違えた問題の分析→解き直し」までをセットにするようにしましょう。(当たり前ですが、ワークの答えを丸写しにするのは論外ですよw)
ワークやプリントなどで問題を解くのは、その日習ったことを、自分の中に定着させるためです。
「因数分解のやり方が分かった」状態から、「因数分解を自分でできる」状態にするためなのです。
「分かる」を「できる」にレベルアップさせるのが復習の目的です。
宿題でワークやプリントが出されていない教科は、その日の授業のノートを読み返して、重要事項がきちんと理解できているか、チェックしておきましょう。この時、疑問点を発見したらすぐに調べたり、次の日に先生や友達に聞いたりして、なるべく早く解決するようにしましょう。
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