夏休みが終わった途端、急に成績が上がった。そんな中学生はクラスに一人はいるものです。いわゆる「一皮むけた」というやつです。
じゃあ、進学塾に通って、遊びもせず勉強ばかりしていたのか?というと、意外とそうではなかったりします。
 
夏休みなどの長期休暇の時に、宿題や自主勉強に時間を取ることはもちろん大切ですが、「勉強に向かう姿勢や癖付け」に時間をかけることで、夏休み以降の勉強に加速がついてきます。
 
今回は「中学生が一気に成績を上げるために、夏休みにやっておきたい3つのこと」をお伝えさせたいただきます。
 

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勉強の癖をつける

 
 
 
冒頭でもお伝えしたように、勉強そのものに時間をかけることももちろん大切ですが、夏休みなどの時間がある時は、勉強の癖をつけることに時間をとることで、それ以降の成績が飛躍的に上がります。
この章では「勉強の癖付けの仕方」をお伝えさせていただきます。
 

時間帯を決める

 
勉強の癖をつけるには、毎日同じ時間帯に勉強をするようにすることがポイントです。
「今、勉強しようか後でしようか」と迷ったり、「今日はやる気がしない」というように気分に左右されたりすることをなくすためです。
オススメなのが、「毎日必ずすること」に勉強の時間帯をくっつけてしまう、という方法です。
例えば「夜ご飯の前に30分」「お風呂の後に30分」という感じです。すでに習慣として身についているものとセットにすることで、スムーズに癖付けをすることができます。
 
また、少し早く起きて、朝に勉強の時間を確保する、という習慣を身につけることも効果的です。朝は、「魅力的なテレビ番組」や「友達からのLINE」など誘惑が少ないということと、「登校時間が決まっているので、集中して勉強に取り組みやすい」というメリットがあるためです。
 

儀式を作る

 
何かを習慣にするには、「それを行なうきっかけ・儀式」を先に作ってしまうことがポイントです。
勉強に限らず、仕事でも運動でも「何かをやり始める時」というのが一番エネルギーが要ります。「最初の一歩」が一番ハードルが高いのです。
それをスムーズにするために、勉強をスタートさせる時に必ずやることを、あらかじめ決めておきましょう。
「軽くストレッチをする」「机の上を拭く」「冷たい水を飲む」など、簡単にできることでOKです。それをすることで、気持ちが「勉強」にカチッと切り替えられる、という状態を作るのです。
 
なんだか今日はやる気なしないな、、という時も、とりあえずこの儀式をすることで、「勉強モード」に切り替えられるのです。
 
 
 

時間を管理する癖をつける

 
夏休みの間に身につけておくといい癖が、「時間を管理する癖」です。たいていの中学生は、先生や親に時間を管理されていますが、夏休みを利用して、ぜひ、自分で自分の時間を管理する、という癖付けをしておきましょう。
 

タイマーを利用する

 
特に夏休みは、いつもより時間がたっぷりあるので、「気がついたら1日が終わっていた」なんていうことも多いと思います。「遊んでもいないし、勉強もしていない」なんだか分からない時間を過ごして1日が終わる、というのではもったいなさすぎます(笑)
それならいっそ、1日中遊んだほうがまだマシだとすら思います(笑)
 
時間に余裕があるときというのは、実は「時間を管理する」というのはなかなか難しいものです。オススメは「タイマーを使うこと」です。
「勉強の時間」「昼寝する時間」「ゲームをする時間」というようにブロックで分けて、タイマーでそれらを管理するようにしましょう。
 
これを癖付けしておくことで、夏休み明けの体育祭や文化祭などの行事が多い時でも、コツコツと家庭学習に取り組めるようになります。
 
 

時間管理は自己管理

 
慣れるまでは、こんなふうに時間を区切って勉強するなんて、とても窮屈に感じるかもしれません。家にいるのに、まるで学校みたいで、自由がないと思うかもしれません。
 
でも、やってみると分かると思いますが、時間を管理することで、本当の意味の「自由な時間」を作ることができます。
 
「あぁ、今日もダラダラ過ごしちゃったなぁ」「あのワークは明日からがんばればいいかな」「親に何か言われるかな」そんなふうに後ろめたく思いながら過ごしても「自由」は感じないですよね?(笑)
 
また、少し難しいことを言いますが、時間を管理するということは、自己管理をする、ということです。自分で時間を区切って、やるべきことをやる、ということは時間を管理しているのではなく、本当は自己を管理しているのです。
 
そして、これができない限り、自分以外の人・物が自分を管理することになるんです(学校の先生、親、塾の先生などなど)。
例えば、「テスト勉強を全然しないでゲームばかりやっているから、テストが終わるまでゲーム没収」とか、ね(笑)
 
やるときはやる、やらないときはやらない、それを決めるのは「自分」。こうやって自分でメリハリをつけて勉強できれば、必ず成績も上がってきますので、ぜひ取り組んでみてください。
 
 
 

目標を持つ癖をつける

 
受験生であれば、「志望校に合格する」という目標を自然に持つようになると思いますが、中1・2の人で目標を持っている人は少ないと思います。目標を持つことで、勉強の取り組み方がガラリと変わります。
「やらされている」から、「自分からやっている」に変わるのです。
 

目標はマンネリ化を防ぐ

 
勉強に気持ちが入らなかったり、飽きてきたりする原因の1つが、「目標がない」ということです。
これは先ほどお伝えしたように、目指すゴールがないと、「やらされている感」に襲われてしまうためです。目標がないために「今、自分がしていることが、どこに繋がっていくのかが見えない」ので、変化のない状態に飽きてしまうのです。
 
スポーツでも音楽でも、一流のプレーヤーは必ず気が遠くなるほどの「同じ練習」を繰り返しおこなっています。じゃあ、なぜ彼らがマンネリ化に陥らないのかと言うと、「目標」があるからです。
 
つまり「今やっていることが、どこに結びつくのか?」のゴールを描けているのです。「毎日同じことの繰り返し」ではなく、「上達するために、毎日同じことを繰り返し徹底していく」という考え方ができるのです。
この向上心こそが、マンネリを打ち破るものです。目標を持っていないと、向上心が生まれませんからね。
 

逆算して計画をする

 
たとえ受験生ではなくても、自分自身の目標を作りましょう。高校受験に的を絞った目標でもいいですし、次のテスト順位の目標でも構いません。
 
そして目標を決めたら、その目標から逆算して毎日の勉強の計画を立てるのです。たとえば、「次のテストで順位を20位上げる」だったとしたら、そのためにはどんな勉強をすればいいか?を考えるのです。
これは、自分だけで考えるのは難しいかもしれないので、学校の先生や塾の先生などに相談してみてください。
 
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まとめ

 
夏休みって、スタートしたばかりの時は暇を持て余すほどあるように感じるのに、終わってみるとあっという間です。
振り返ってみると「部活に明け暮れて終わった」「宿題はなんとか終わらせたけど、あとはダラダラしていた」という人も多いのではないでしょうか?
 
今回お伝えした3つの内容は、たとえどれか1つでもちゃんと実行すれば、必ず夏休み明けからは勉強への取り組み方がガラリと変わります。
 
ぜひ、時間のある夏休みにこそ、取り組んでみてほしい内容です。
 
 

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