「苦手教科がいつもテストで足を引っ張る。。」そんな受験生は、授業がストップしている夏休みが苦手克服のチャンスです。
本来なら、得意な教科をガンガン伸ばしたほうが勉強は楽しいし、結果も早いので自信もつくのですが、「あの教科がいつもネックになっている」という不安を心に抱えたままだと、受験が近づくたびに、気持ちがマイナスに引っ張られるものです。
ぜひ、この夏休みに、苦手教科の克服に取り組んでみましょう。
今回は、「夏休みの勉強で、一気に苦手教科を克服できる4つのコツとは?」をお伝えさせていただきます。
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苦手意識を克服
苦手教科を克服するときに何よりも大切なことは、「苦手意識を克服する」ということです。「苦手だなー」「やりたくないなー」という意識をまず、変えるのです。ここができれば、苦手教科の克服は、半分達成したと言ってもいいくらい大切なことです。
苦手だと決めつけない
苦手な教科だけではなく、苦手な食べ物、苦手な人、苦手なスポーツ。「なんとなく苦手だなぁ」と思うことってたくさんあると思います。
ところが、苦手なことって、「苦手だなー」と思いながら取り組むと、ますます苦手になるものです。なぜなら「苦手だな」という気持ちがあると、人の脳は、そのものの「悪いところ」や「苦手になりそうなところ」にばかり目が行くようになっています。
つまり、「苦手だな」という気持ちが、「苦手になる要素」を探させるのです。
「この先生苦手だなぁ」と思いながら接すると、好きになれないところばかりに目がいってしまって、ますます苦手になる、という経験はありませんか?笑)
苦手教科の克服も同じで、まずは「苦手だと決めつけない」ということが一番大切です。
苦手なことこそ前のめりで
次に大切なことは、苦手なことこそ逃げ腰にならない、ということです。苦手なことに取り組むときこそ、前のめりで取り組むのです。
これも人間関係で例えますが、「苦手だなー」と思っていた人も、ちゃんと向き合って話したら、そんなに苦手じゃなくなった、ということってあると思いませんか?
そればっかりか、その人の意外な面が知れて、実はすごく気が合う人だった、なんてことはよくあることです。
適当に相づちだけうって早くその場から退散しよう、と逃げ腰で接していたら、分からなかったことだと思います。
苦手な教科もこれと同じです。苦手なことって、逃げ腰になればなるほど、ますます苦手になってくるものです。
重い荷物を持つときこそ、逃げ腰にならずに、しっかり持たないと腰を痛めてしまうようなものです。
また、余談ですが、「苦手だなー」という意識があるものに限って、頻繁に自分の前に現れてくるものです(笑)
直角三角形の証明問題が苦手だなー、と思っていると、なぜか大切なテストにはドーンと出題されるものですよね(笑)
もちろん、そんなこと思えない、そんなことできない、と思いますよね(笑)だから、無理に思い込まなくても大丈夫です。この2大原則を知っている、というだけで十分です。頭の片隅に、入れておいてください。
苦手克服の4つのコツ
まずはできる問題から
苦手克服のポイントは、「できる」を増やしていくことです。陣取りゲームみたいなもので、少しずつ「できる」を増やして、自分の陣地を取っていくのです。
苦手な教科の中で最初に手をつけるべきことは、「その中でも、まだマシな項目」です。まずはその項目から取り掛かるようにしましょう。
ただでさえ、心理的ハードルが高い教科なので、「最初の1歩」をできるだけ低くするのです。
例えば、数学が苦手だけど、角度を求める問題なら、まだマシ。というなら、角度の問題から取り掛かるようにしましょう。そうやって、「できる」を少しずつ増やしていくことです。
例題とその類題で陣地を広げる
「まだマシな項目」を終えたら、いよいよ苦手な項目に突入です!
まずは「例題」だけを取り組んでみましょう。教科書や学校のワークに載っている「例題」は、比較的理解しやすいもので、苦手項目の中の「できる」を増やしていくのです。
もちろん、夏休みの宿題を利用しても構いません。暑い夏ですから、効率的に取り組みましょうね。
例題は、たいてい解き方が載っていますよね? 分からない時は、その「解き方の手順」を丸暗記すればOKです。
丸暗記したら、「似たような問題」をやってみましょう。
苦手教科克服の2つ目のポイントは、類題で陣地を広げる、ということです。
解き方を丸暗記した例題と、似たような問題が必ず基本問題の中にあるので、それを解いてみましょう。
それが解けたら、さらにその類題に取り組みます。少しずつズラしながら陣地を広げていくのです。
1章でもお伝えしたように、「苦手だ」という思い込みが脳のブレーキになっている、という場合が多いので、「やってみたら、それほど苦手ではないかも??」と少しでも思たら、シメたものです!
あれっ?意外にできるかも。。そんな感覚をいかに味わうことができるか、が鍵となります。
取り組む回数を増やす
苦手教科克服の3つ目のポイントは、「一度にまとめて長時間」ではなく「少ない時間で回数を増やす」ことです。一度に取り組む時間を長くするよりも、取り組む回数を増やすようにしてみてください。
これも「苦手な人」への接し方と似ているのですが、「同じ人や物に接する回数が増えるほど、その対象に対して好印象を持つ」という効果があるのです。(これをザイオンス効果といいます)
頻度が上がれば上がるほど印象が良くなってくる、というこの「ザイオンス効果」を使って、少しでも苦手意識をなくすようにしましょう。
「テスト前にまとめて」ではなく、ちょくちょく顔を合わせるイメージで毎日10分くらいずつ取り組むのです。「苦手な人」に接するのと違って、勉強の場合は多く取り組めば取り組むほど、確実に結果として表れるので、より効果的ですね。
あえて予習をする
苦手教科ほど効果的なのが「予習」です。ただでさえ苦手なのに、予習なんてとんでもない!そんなことしても理解なんてできない!と思うかもしれません。
しかし、苦手教科こそ「次の日に習う内容を、あらかじめサッと見ておく」というのは大切なのです。予習の段階で、理解しようと思わなくて構いません。サッと目を通し、「へぇ、こんなこと習うんだ〜」と思うだけでOKなのです。
人間の脳には、「知らないこと」「今までと違う新しいこと」に関してブレーキをかける癖がもともとあるので、ほんの少しでも「知っている」という状態を作ることで、心理的な障壁を低くするのです。
また、「先手を打つ」という効果もあります。
ただでさえ苦手なのに、授業で初めて聞く話ばかり、、って、完全にペースを握られてしまっていますからね(笑)
自分から少しだけでも内容を読んでおくことは、先取点を取っているのと同じです。
まとめ
苦手教科の克服でまず大切なのは心の持ち方です。人間関係でもそうですが、「この人が苦手だ」という先入観を持って「逃げ腰で」接していると、いつまでたっても苦手なままです。
ところが、正面から先入観を持たずに接することで、意外な発見や共通項があったりして、仲良くなる、というのはよくあることです。
ただでさえ苦手なのに、そんなふうにはとても思えない、と感じるかもしれませんが、まずは、そういう心の持ち方を知っておくことです。
受験生であれば、夏休みが終わると、ひたひたと「受験」の2文字が近づいてきます。自分の中に「ずっと避けて通っていたこと」「極端に苦手なこと」を抱えたままにしておくと、どうしても不安が心に湧き上がってくると思います。
もちろん、得意な教科をどんどん伸ばして自信をつけることが大切だし、勉強って本来はそうあるべきなのですが、
自分をマイナスな考えに陥らせないためにも「苦手教科に取り組んだ」という経験は大切です。
極端な話、結果的に克服できなくても構いません。
「見ないふりをしていること」「後回しにしている気が重いこと」に取り組んだ、ということが、あなたの経験値を上げるのです。
それに、苦手教科は何と言っても「伸びしろ」があるのが魅力ですよね!(笑)
普段、50点しか取れないなら、あと50点分も伸ばせる余地があるのです。ほんの少し克服するだけで、10点、20点とレベルアップすることが可能です。
せっかくの夏休みなので、宿題などとうまく組み合わせて、楽しく「陣取りゲーム」をしていきましょう(笑)
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