「せっかくスタートしたのに、習い事が続かない」「今までに1年以上、習い事が続いた試しがない」
保護者の方から受ける相談で、こういう声をよく聞きます。
習い事が続かない。。これって、ただの子どもの性格だと思っていませんか?
「うちの子は飽きっぽいから」という保護者の方は多いのですが、性格以外に、習い事が続かない原因はたくさん考えられます。
今回は「習い事が続かない子どもが、習い事をスタートさせる時に必要な保護者の接し方とは?」をお伝えさせていただきます。
目次
習い事が続かない理由とは?
習い事が続かないのは、もともとの子どもさんの性格ももちろんありますが、それ以外にも原因が考えられます。
大きく分けると、次の3つになります。
やらされている感
誰かに「やらされている」ことって、大人でも長続きさせるのは至難の技ですよね? この「やらされている感」を持っていると、子どもは習い事が長続きしません。
では、どんな状況で「やらされている」と感じるのでしょうか?
それは、親や友だちに強引に勧められて習い事をスタートさせている状況です。つまり、自分はそれほど「やりたい」と思っていないのに、親や友だちに説得されて、仕方なく習い事をスタートさせているのです。
もちろん、最初は自分の意思で始めたわけではないけど、やっていくうちに楽しくなって、それにのめり込む、ということも実際にはあります。
しかし、ほとんどの場合は、やりたいと自分が思っていない状況でスタートしたことは、長続きしません。
想定外のことが多い
習い事が続かない理由の1つが「宿題が多くて時間がない」「友だちと遊ぶ時間がなくなる」というように、スタートさせる時に思い描いていなかったことが起こって、習い事が負担になるケースです。
これは、習い事を始める際に、「これを習ったらどんな状況になるか?」というシミュレーションをしないまま、ただその時の「やりたい」という気持ちだけでスタートしてしまったような時に起こります。
上達しない
自分が取り組んでいることに対して、すぐに成果が実感できないと、つい諦めてしまったり当初の意思が薄れてしまったりするものです。
子どもが夢中で楽しんでいるゲームも、もし、1ヶ月くらい同じステージを取り組まないとクリアできないような仕組みだったとしたら、きっと興味も失せてしまいますよね?(笑)
習い事の種類にもよりますが、スタートしてすぐに上達する、ということはまずありません。この「停滞感」を感じる時期に、やめてしまうケースは少なくありません。
合わない
「楽しそう!」「やってみたい」と思ってスタートさせた習い事でも、やってみたら自分と合わなかったということもよくあります。
これは、なんとなくのイメージだけで習い事をスタートさせている場合に多く見られます。
今はどの習い事でも、無料で内容を体験できる機会があることが多いのですが、友だちに誘われてそのままスタートしてしまうような場合、「思っていたのと違った」という状況に陥りやすいのです。
習い事をスタートさせる時の注意点
1章でお伝えしたように、もともとの子どもの性格以外にも、習い事が続かない理由はいくつかあるわけです。これらを踏まえて、習い事をスタートさせる時の注意点をお伝えさせていただきます。
子どもの意思を確認する
習い事をスタートさせる際に大切なことは、子ども自身に「やってみたい」「習ってみたい」という気持ちがあるかどうか?ということです。
まれに、親が無理やり始めさせたことでも、やっていくうちに興味が湧くことはありますが、逆効果に終わってしまうケースがほとんどです。
まずは子どもに習いたい意思があるかどうかを、確認すべきです。そして、その上で「習う」というのを自分で決めさせるということが大切です。
「習う」と自分で決める際には、次でお伝えするような「シミュレーションをする」「目標を決める」ということも不可欠です。
シミュレーションをする
習い事をスタートしてみたら、「友だちと遊ぶ時間がなくなった」「宿題が多くて、時間がなくなる」などの、自分で想定していなかったことが起こってくるものです。
そのため、習い事を始める時には、それをスタートさせることでどんな状況が起こり得るかを、一緒に想定してみることが大切です。
例えば、「週に3日も練習日があるから、友だちと遊ぶ時間も少なくなると思うけど、それでもいい?」という感じです。
その際に大切なのは、この時点でできることは「想像すること」までなので、この時点で子どもに強要しないということです。「この習い事だと、家での練習課題が出ると思うけど、宿題をおろそかにしない、って約束できる?」と約束を強要させる保護者の方は多いのですが、子どもにしてみたら、「やってみないと分からない」というのが本音です(笑)
なので、想定される状況をただ提示してあげる、というスタンスが大切です。
すぐに結果が出ることはないことを共有する
「なかなか上達しないから、嫌になってやめる」「できないから、つまらなくなってやめる」そういうケースもよくあります。
でも、勉強でもスポーツでも音楽でも、どんな分野であれ「やったことがすぐに結果として表れる」「できなかったことが、すぐにできるようになる」ということはほとんどありません。
習い事を始める際には、「取り組んだことが、すぐに結果が出ることはほとんどない」「あまり進歩がないように感じる時もあるかもしれないけど、何かを身につけることって、そういう時も乗り越えて上達する」ということを、きちんと時間をとって話し合うことが大切です。
習い事を続けるための保護者のサポート
習い事をスタートさせたら、子どもがそれを続けられるよう、保護者のサポートが大切になってきます。
プロセスを褒める
2章でもお伝えしたように、何かを習得するのにはある程度時間がかかります。スタートしてすぐは、新しいことへの興味ややる気で楽しんで通うと思いますが、しばらく経つと「慣れ」と「停滞期」がほぼ同時に起こる時期があります。
この時期は、「慣れ」により通うこと自体がマンネリ化するのと、成長が停滞するのとで、一気に習い事へのテンションが下がってしまうのです。
ですので、「何か結果が出てから褒める」というのではなく、「プロセスを褒める」という姿勢が必要になってきます。
「続けていること」そのものを、きちんと認め、褒めてあげることが大切です。
子どもの興味は変わる
習い事をスタートする時にある程度、2章でお伝えしたような点を踏まえることで、「すぐに投げ出す」「何を習っても続かない」ということは防げますが、それでも、子どもの興味ってコロコロ変わります。
大人のように「自制心」や「忍耐力」が鍛え抜かれているわけでもないので、やっぱり続けられなかった、ということもあるでしょう。
なので、スタート時のコミュニケーションや、スタートしてからの応援など最低限の手を打ったら、あとは「子どもは飽きるもの」くらいにゆったりと構えてサポートしていくことです。
「続かなくて当然」「続けられたら儲けもの」くらいに思っていた方が、逆に子どもはプレッシャーなく伸び伸びと続けることができるようです。
プロセスを褒める。関心を持つ。でも、過敏になりすぎない。
そういうスタンスで応援していくのがいいと思います。
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