せっかく始めた習い事。
でも、子どもが行くのを嫌がるときは、、、
 
 
子どもの意思を尊重すべき?
 
「継続する」ことを学ばせるべき?
 
 
今回は、
私のスクールの保護者の方からも
よく質問をいただく、
この内容についてお答えします。
 
 

 
 

それぞれのデメリット

 
どちらを選んでも、
デメリットはそれぞれあります。
(もちろんメリットも)
 
 

「辞める、休ませる」のデメリット

 
「子どもが嫌がっているなら、辞めるor休ませるべき」
ということのデメリットは
 
少し嫌になったら、
すぐに放り投げる癖がつくんじゃないか?
 
コツコツと継続する、ということが
身につかないんじゃないか?
 
 
というデメリットがあります。
 
 

「継続する、乗り越えさせる」のデメリット

 
「少しくらい嫌になっても、それを継続させるべき」
ということのデメリットは、
 
そうすることで、逆に「楽しくない」という
トラウマが残るんじゃないか?
 
 
無理に習わせられている、と感じてしまうことで、
別の新しいことを学ぶ機会も嫌がるんじゃないか?
 
 
というデメリットがあります。
 
 
 
 

そもそも子どものやる気には波がある

 
 
まあ、これは大人でもそうですが、、(笑)
 
習い事をスタートした直後は
見ること聞くことが新しく、
やる気に満ち溢れていますが、
 
 
しばらくして慣れてくると、
新鮮さも薄れ、
 
だんだんとモチベーションが低下してくることがあります。
 
 
私が見ている限り、
どんなお子さまでも、
必ず「やる気の波」はあります
 
 
早いお子さまだと、
スタートして3か月くらいで。
 
 
比較的安定している子でも、
3年くらい経つと、
緩やかにやる気が落ちる時があります。
 
 
なので大人の側は、
 
「そういうものだ」と心得ておくことが
大切です。
 
 
(もしお子さんが1年以上続けている習い事があるなら、
それだけで、
褒めまくってあげていいくらいです)
 
 
 

嫌がる理由は?

 
 
さて、その上で、
「なぜ行くのを嫌がるのか?」
 
理由を明確にしてみましょう。
 
 
子どもは「行きたくない本当の理由」を
なかなか言わないものです。
 
それは、
「怒られる」と思うからです。
 
理由を聞くときには、
責めるのではなくて、
 
○○ちゃんが思っていることを
知りたいから。
 
というスタンスで話を聞いてあげてください。
 
習い事に行きたがらないケースには、
 
なんとなく嫌になった、というケースと、
明確な理由があるケースがあると思います。
 
 

なんとなく嫌になった

 
これは、先ほどお伝えした
「モチベーションが下がってくる」時期に起こることが
多いです。
 
新鮮味が薄れ、
なんとなく飽きてくるのです。
 
これは一見「理由がない」ように見えますが、
 
よくよく話し合ってみると、
「やる気の波が下がる」時期に合わせて、
なんらかの要因があることがわかります。
 
 
上手にならないから。
宿題が多いから。
友だちと遊べないから。
同じことの繰り返しだから。など。
 
 
子どもときちんと
向き合って、
 
深層にある要因を明らかにすることが
大切です。
 
 

明確な理由がある

 
一方、
明確な理由がある場合もあります。
 
ここも、
責めるのではなく、
あなたの思っていることを知りたい、という
スタンスで聞いてあげてください。
 
 
教室で、嫌なことがあった。
うるさい子がいて集中できない。
先生に嫌なことを言われた。
 
など、
 
普段見れない「教室内のこと」が
原因となっている場合が多いです。
 
 
 

習い事の先生に相談してみる

 
どんな理由があるにせよ、
すぐにやめるのではなく、
 
一度、習い事の先生に相談してみるのが
オススメです。
 
その際、
「自分たちはどうしたいのか」という考えを
明確に持っていることが大切です。
 
 
「続けたい気もちはあるのだけど、
これこれこういうことがネックになって
嫌がっているので、
今月私たちも様子を見るので、
先生も教室の様子など教えてください」
 
というふうに。
 
 
売り上げが落ちるから、
ただただ引き止めるだけ、という態度の先生は
論外ですが(笑)
 
たいていの先生は、
きちんと話し合ってくれると思います。
 
 
話してみると、
意外なほどあっさりと”原因”が解消できることも
あります。
 
(私のスクールでも実際に、
習う曜日を変えただけで解消できた、というケースも
ありました)
 
 
 

「なぜ子どもに習い事をさせたいか?」に立ち返ろう

 
 
じゃあ、結局、、
 
嫌がっても続けさせるべきか?
嫌がったらやめるべきか?
 
どっちがいいの?
 
 
ということですが、
 
私は、、
 
そのお子さまの年齢や、
嫌がっている原因にもよりますが、
 
 
 
最初の「波」で、あっさり辞めるのではなく、
 
ぜひ一度は、
「行きたくない」を乗り越えてみてほしいと
思っています。
 
 
乗り越えてみた上で、
このまま続けるかどうかを判断するチャンスは、
 
いくらでもあるからです。
 
 
行きたくない原因が
よほど深刻なものでない限り、
 
乗り越える、という体験をしてみてほしいです。
 
 
乗り越えたあとで、
思わぬ進化の曲線があらわれたお子さまも
現場でたくさん見てきました。
 
もし、すぐに辞めていたら、
そのお子さまの進化はなかったでしょう。
 
 
辞めるのは、
いつでも辞められるのです。
 
 
 
どうしたらいいか?
どの選択がいいのか?
 
 
結局これって、
 
お母さんお父さんの、
「なぜ子どもに習い事をさせたいか?」
答えになると思います。
 
 
それを明確に持った上で、
お子さまと、
きちんと向き合って選択する。
 
 
それさえできたのであれば、
極端な話、
どちらを選んでも、
お子さまのプラスになると思います。
 
 


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