先日、うちの教室に通っている中3の生徒さんから「部活が忙しいのに宿題が多いから、効率のいい勉強の仕方を教えてください」と聞かれました。
部活から帰宅して、シャワー浴びて、ご飯食べてテレビ観て、宿題をスタートする頃にはすでにまぶたが落ちかかっているのでしょうね。。
今回は「効率のいい勉強法」についてお伝えさせていただきます。
目次
効率がいい、とはラクをすることではない
「効率がいい」というと、「いかにラクをして早く宿題を終わらせるか?」というイメージがありますがw
早く終わらせるだけが「効率がいい」わけではないんです。
効率とは
「効率」とは、、
1)機械などの、仕事量と消費されたエネルギーとの比率。
2)使った労力に対する、得られた成果の割合。 (goo国語辞書より)
ということなんです。つまり、「効率がいい勉強」ってどういうことかと言うと、
1)いつもよりもスムーズに(苦労せず)、たくさんの量を進められた(または、理解が深まった)
2)勉強にかけた時間の割には、成果が得られた(量が進んだ、理解が深かった、点数が上がった)
ということです。
早く終わらせるだけに焦点を絞らない
一言で言うと、ダラダラと長い時間をかけて取り組むのではなく、いかに必要最小限の時間で、高い成果を得られるか、が勝負になってくるのです。
この「高い効果を得る」ということを忘れてしまうと、単に手抜きなだけ(笑)
解答を丸写ししたりチャラ字で書いたり、とにかく早く終わらせるだけ、ということになってしまいます。
まずは、「なんでもいいから、早く宿題を終わらせる」のではなく、「今と同じくらいの時間で(または今よりも少ない時間で)、今よりも高い成果を出す」という考え方に切り替えてくださいね。
少ない時間で質を高くするには?
「中断」はないか?
まず最初に見直すことは、勉強している時に「中断」していないか?ということです。
誰かに話しかけられる、テレビをつける、友だちからのLINEに返事をする、ゲームに手が伸びる、などなど。
1時間もやってるのに宿題が終わらない・・と自分では思っているけど、実はけっこう「中断」してしまっている、という場合が多いのです。
たった5分の中断でも、再スタートする時、脳が元の状態に戻るのには時間がかかります。
たった30分でもいいので、「中断しない30分」というのを経験してみてください。
まずはここに焦点を絞って取り組んでみましょう。
どの時間帯が集中できるか?
どの時間帯が、一番気が散らないかは人それぞれです。
夜の方が集中しやすい人もいれば、朝の方がはかどる人もいます。が、先ほどお伝えした「中断」を考えると、だんぜん朝の方が誘惑は少ないですね。
私は夜型なので、集中して文章を書きたいときなどは夜に時間を確保しますが、そのときは、スマホもテレビも、「自分が中断しそうな要素」は全てOFFにします。
中学生ではなかなかそこまで徹底できないと思うので、そういう人は、「中断のない30分」を朝に確保する方がいいかもしれません。
宿題を「重ねる」テクニック
今よりも少ない時間で宿題を終わらせ、質もキープする方法があります。それは「宿題を重ねる」という方法です。
どういう意味かというと、、
例えば、今日やらなきゃいけない宿題が
・自主学習ノート1ページ
・スペリングテストの勉強
・英語の予習 だとしたら、、、
スペリングテストの勉強を自主学習ノートに書き込むと、一度に2つの宿題を終えられるし、単語も覚えられますよね?
こうやって共通できる部分を「重ねる」んです。
次は、英語の予習。これはどうやって重ねるか?というと、、
英語の予習をしたら、それと同じ範囲の英語のワークを少しだけやっておくのです。
今日の宿題には出ていなくても、明日以降で確実に出ますからね(笑)
予習したばかりなので、単語の問題や、基本問題などは解けるものもあると思います。
これをすることで、明日の宿題の負担も減るし、ただ予習するだけよりも力がつくので、質も上がりますね。
まあ、こんなにうまく重ねられることは少ないかもしれませんが、出された宿題を順番にただただこなしていくよりも、時間も短縮できる上に、質も高くなる方法なので、ぜひ、やってみてください。
質の高い勉強法はこれ
さて、「かけた時間の割には、高い成果が得られるもの」としてオススメしたいのは、「予習」です。
これは、するのとしないのとでは、理解度がまったく違ってきます。
予習にかける時間は、5分とか10分でいいのです。
5〜10分で、どんなことをすればいいのかを、教科ごとにお伝えしますね。
教科書を読むだけ
理科・社会・国語に関しては、明日習うところの教科書を読むだけです。ただしポイントは、「これってどういうことなんだろう?」という箇所に、印をつけておくのです。
すると、次の日の授業は、そこの説明を重点的に聞けばいいのです。
解いてみる
数学・英語に関しては、説明や解説を読んで、1問でもいいので「実際に解いてみる」ということをしてみてください。
正解・不正解はどうでもいいです。「こういうことなのかな?」と予測しながら解くことで、力がつくし、何よりも次の日の授業の集中力が違ってきます。
5教科全てを予習する必要はないですが、5〜10分の時間を費やすだけで、高い効果が得られるので、1教科は最低でも予習してみることをオススメします。
その際に、先ほどお伝えしたように、その予習の範囲のワークを少しだけ解いてみると、さらにいいですね!
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