この仕事をしていて、一番多い相談が「子どもがやる気にならないけど、どうしたらいいか?」というものです。
そして、これはそのまま、私たち”教える側”の課題でもあります。
今回は、「子どもにやる気を出させる方法」についてお伝えします。が、、、
こういうとこを考えるといつも、最終的には「テクニックとか方法って、応急処置だなぁ」と思うんですよね(笑)
もちろん、「より、やる気になる方法・ポイント」というのはありますが、それって「風邪薬」と同じで出ている症状を緩和するという役目に過ぎません。
方法論・テクニック。私は、そういうものをたくさんこのブログで書いていますが、ホントに大切なことは何かをぜひお伝えしたくて、ちょいちょい小出しにしているつもりですw
というわけで、今回もこっそり小出しにさせていただきますね(笑)
目次
どうしてやる気が出ないのでしょうか?
ちょっと質問しますが、、あなたがやる気が出ない時って、どんな時でしょう?(やる気が出ない時ありますよね?ね?w)
ちょっと一緒に考えてみましょう。
やる気が出ないのはなぜ?
大人でもやる気が出ない時ってありますよね。それってどんなときでしょう?
やりたくないことをムリやりしなくちゃいけないとき。体も心も疲れているとき。
得意じゃないこと、好きじゃないことに取り組むまなきゃいけないとき。
目的もなくなんとなくやっているとき。
あとは、、ん〜、、どんなときがありますか?
やる気が出ない根底にある要因って「やらされている感」なんじゃないかなと思うんです。
特に「不得意なこと」w
たとえ「やらされた」ことであっても、自分の超得意分野だったらサクサクと取り組めると思うのですが、「不得意なこと」を「やらされた」ときって最悪ですよね(笑)
例えば、人と話すのが苦手なのに仕事で営業を押し付けられた。というようなパターンだと、根性論で一時的にはがんばれたとしても、結果が出なかったらもう、やる気喪失になりますよね。
「苦手克服」という罠
それって子どもも同じです。
「不得意なこと」を「やらされる」。。。
子どもが、勉強に対してやる気が起きない、というのはまさしくこれなんじゃないかなぁ、、と思うんです。
苦手な教科の宿題がジャンジャン出されるから「やらなきゃいけない(やらされる)」。
先生は、苦手な分野を克服しなきゃしけないから何とかしろ、って言う(やらされる)。
「苦手なこと」を「やらされる」苦手克服。
これが”やる気喪失”の罠になる可能性があるんです。
苦手だろうが苦手じゃなかろうが、そもそも勉強そのものにやる気なんて持てない!と思われがちですが、そんなことないんですよ。
子どもって「自分ができること」は大好きなんです。
だから、九九の2の段は何回やっても飽きないのに、8の段は嫌がるんです(笑)
勉強をする上で、もちろん苦手克服は重要なのですが、そこに自分の意思が乗っかってないと、やる気は喪失しますよね。苦手克服って、「克服したい!」っていう自分の意思があってナンボです。
ま、大人でもそうですよね(笑)
一点突破法で穴を開ける
「やる気を出させる」じゃなくて、「やる気になっている状態」を経験してもらう。というスタンスがとても大切なんです。それには「一点突破法」がオススメです。
得意科目、好きな科目に絞る
一点突破法とは、「ここだけは絶対的に自信がある!」というポイント作る方法です。
先ほどの九九の例でもお伝えしましたが、自分が得意なこと・できることって、やる気になれるんですよ。
だから、自分の意思が乗っていない苦手克服は、とりあえず置いておいて、少しでも得意なことに時間とパワーを注いでみましょう!
小さい穴でもいいので、まず、そこを開けちゃうんです。
社会だけ得意なら、そこを誰よりも勉強しまくって、達人レベルになってしまう。
もし、得意な教科がなければ、もっと範囲を絞って、社会の中の「歴史」だけは自分のモノにする。
歴史、、でも範囲が広すぎるなら、年号を覚えるのだけは完璧にする。
絞ってもいいので、その分野ではトップを取る!というくらいに磨きまくるんです。
そんなの面倒だなー、、と思われるお子さんもいると思うのですが、苦手なことを無理やりやらされるよりは、ずっといいですよね?
私の生徒さんで、英語の英作文だけを徹底的に鍛えて、そこで自信をつけたら、「集中の仕方」みたいなのを会得したようで、他の教科にもやる気が出てきたお子さんがいます。
一点突破法は何がいいかと言うと、「やればできるんだ」という成功体験を、”やらされ感”をあまり感じずにできることなんです。
偏りが出るのでは?
得意な教科だけをやり込んだら、偏りが出るんじゃないの?って心配もあると思います。
そうですね、出るかもしれませんね。。でも、ちょっと考えてみてください。
今、勉強のやる気が、全然ないんですよね?
それが、自分から勉強に取り組む教科がある、って、すごい変化じゃないですか?
どうせやる気がないんだったら、得意な教科で「やる気になっている状態」を経験してもらう方が、価値はあると思いませんか?
子どもが何を感じた時「やる気」になるだろう?
家庭学習について、保護者の方にお勧めしていることの1つに、「子どもの勉強時間を共有する」というのがあります。
子どもと同じ時間帯に取り組む
「子どもさんが勉強しているときに、ぜひ、お母さんも何か勉強してみてください」
これを提案すると、ほぼすべての方が逃げ腰になります(笑)
「そんな時間ない」「仕事と家事で手一杯」「私が勉強なんて、、」etc
はい、気持ちはわかりすぎるほどわかります。
でも、ほら、「部活忙しいから、勉強なんてできない」というお子さんに、やる気を出させたいんですよね?w
お母さん、同じ言い訳してますよ、って(笑)
たった10分でもいいから、子どもの勉強時間を共有してみる。
英会話の本を読んでもいいし、明日の仕事のスケジュールを練るのでもいい。
ちょっと想像してみてください。
お母さんやお父さんが、仕事の会議の資料を作っている姿を側で見ながら、子どもが勉強する風景。
それが子どもにとって、どんな影響があるかは想像できますよね?
大人が真剣になっている表情を、子どもに見せる。これってものすごいパワーです。
やる気スイッチは自分でしか押せない
どうやったらやる気にさせられるか?と私たち大人は考えがちです。私も仕事柄、毎日のように考えています。
でも、「させる」ことなんてできないんです。
周りの人からどんなきっかけをもらったとしても、最終的にスイッチをONにするのは本人にしかできません。
自分でスイッチをONにして、自分でやるしかないんです。
その、本当の力をあげられるのって、「方法」や「テクニック」じゃないと思うんですよね。
私たちができることって「させる」ことじゃなくて、自分でスイッチをONにしたくなる影響を与えることなんじゃないかなぁ?
最近、そんなふうに思います。
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