先日LINE@に、中2の保護者の方からこんな質問をいただきました。
「うちの子、テストでケアレスミスが多いんです。落ち着きがない性格なので、問題文を読んでないのかな、と思うのですが、、ケアレスミスをなくす方法とかってありますか?」
私は17年間現場で指導していて、ケアレスミスを見るだけで、その子の理解度や勉強量、性格まで分かるようになってきたのですが(笑)、実は「ケアレスミス」って「うっかりミス」だけではないんです。
今回は「ケアレスミスの原因と対策」についてお伝えさせていただきます。
目次
ケアレスミスの原因は?
ケアレスミスの主な種類
ケアレスミス(うっかりミス)の主な種類は、問題文の読み間違い、問題や答えの写し間違い、計算間違い、書き間違い、などです。
このうち、「問題文の読み間違い・問題や答えの写し間違い」は純粋なケアレスミスと言えますが、「計算間違い、書き間違い」などは、ケアレスと言うよりは、単なる実力不足の場合が多いのです。
「あ、またマイナスつけ忘れた!」「単語をうっかり書き間違えた!」こういうのは練習不足なわけです。
ケアレスミスの原因
先ほど前者に分類した「純粋なケアレスミス」の場合の原因は、テストの時間が足りない、緊張しすぎて問題文が入ってこない、ことが挙げられます。
一方、後者のケアレスミスの場合は、普段の勉強量と質が足りていないことが原因です。
覚える練習量が足りていない、答え合わせをした後の見直し(分析)をしていないなどです。
家庭学習での対策
テスト本番で防ぐ前に、まずは普段の家庭学習の時点で、ケアレスミスを防ぐ対策をすることが大切です。
純粋なケアレスミスを防ぐには?
問題の読み間違い・答えの写し間違い。このような純粋なケアレスミスは「制限時間がある」ことから来る焦りが原因にあることが多いのです。
家庭学習での対策としては、、
・普段の家庭学習で、タイマーを使って「焦る状態に慣れる」
・宿題に取りかかる前に、一通りざっと問題を見て、だいたい何分くらいかかるのか「見積もる」癖をつける
・問題文の中の「結局何を問われているのか?」に印をつけて読む
・解き終わった後に、答えや途中の計算を見直す癖をつける
などです。普段から「時間」に対する訓練をしておくことがポイントです。
勉強不足から起こるミスを防ぐ
本人はケアレスミスだと思っているけど、実際は勉強不足が原因。という場合の対策は、そりゃあ勉強するしかないんですが(笑)、ポイントを3つに絞ってお伝えします。
・正しいインプットを必要な量で
覚える段階で間違っていた、ということもありますから。暗記すべきことを正しい情報で、頭に入れることです。
そして、自分の中に記憶されるまで繰り返し繰り返し練習しましょう。24時間後にもう一度書いた時に合っていれば、ほぼ覚えられたことになります。
・正しいアウトプットを
暗記しただけでは、勉強不足のケアレスミスは防げません。実際に問題を解いてみる。ここをしっかりやらないと、本当の解決にはなりません。
暗記したものは、使いこなせて初めて自分の身になるのです。
・分析する
問題を解きっ放しにしないことです。答え合わせをした後に間違えた問題を、なぜ間違えたか?どんな種類のミスだったか?「分析」してみてください。
きちんと分析することで、自分のミスの傾向が分かります。ミスの傾向を知っておくと、テストの見直しのポイントになります。
テストでの対策
テスト本番でケアレスミスを防ぐには、次のことに注意してみてください。
・最初に一通り、ざっと問題を見て時間配分をする
・深呼吸してから解き始める
・問題文に印をつけながら読む
・解答の書き方(単位のつけ忘れ、写し間違い)をチェックする
・解き終えたら、自分のミスの傾向を踏まえて見直す
(例えば、移項する時に符号ミスをしやすいなら、そこを重点的に見直す)
まとめ
「テストどうだった?」と聞くと、「ケアレスミスばっかりだったー」という言葉があまりにも多いお子さんがいます。
こういう場合は「本当にケアレスミスか?」というのをチェックする必要があります。
たまたま間違えた。うっかりミスをした。この言葉を使いすぎるお子さんは「問題点を後回しにする」傾向があったり、「できないことを知られたくない」「とりあえず今ごまかせればいい」という考えを持っていたりします。
うっかりミスなら惜しかったね!と、その場限りの慰めを言って、じっくり見直しもしないでいると、ハッと気づいた時には「ケアレスミスしちゃった」とごまかせないくらい壊滅的になっていることがあります。
「うっかりミス」という言葉を隠れ蓑に使っていると、その時は傷つかずに済むのですが、隠してある傷はどんどん悪化していきます。
いざ克服しようと思っても、時間的にも精神的にもヘビーなことになってかえって労力を使うので、果たしてお子さんの言う「ケアレスミス」は、、
・純粋なケアレスミス
・勉強不足によるケアレスミス
・理解できていないことを隠す、言葉上のケアレスミス
以上のうちのどんな種類のケアレスミスか?をきちんと見直してあげることが大切です。
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