学校によっては「自主学習ノート」という名の宿題が出されているところも多いですよね。
自主学習が強制的に宿題として出る、という矛盾はさておき(笑)、中学生の勉強は、家での自主学習をどれだけ積み重ねられるか、がポイントになってきます。
 
ですが部活も忙しいし、他の宿題もあるし、塾も行かなきゃいけないし、、、結果的にただなんとなく「やったふり」をして自主学習ノートを提出しているお子さんも多いですよね?(笑)
 
今回は、「忙しい中学生でもできる、基礎力がつく自主学習の3ステップ」についてお伝えさせていただきます。
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なぜ自主学習が大切か?

 

「知っている」と「できる」は違う

 
授業中、先生の説明を聞いて「なるほど!」と思っただけでは、勉強は「できる」ようにはなりません。「知っている」と「できる」は違うのです。
 
スポーツに例えると分かりやすいと思いますが、バットの振り方を「知っている」だけでは、ヒットは打てません(笑)
「できる」という状態にまで到達することが大切です。
 
そして、これをするのが、自主学習なのです。
 

反復練習で「できる」状態にする

 
授業中に習得できるのは、「情報」だけです。
仕入れた情報を使って「できる」状態にまで到達するのは、学校の授業だけではなかなか難しいので、自主的に反復練習をして実際に「できる」状態にまで引き上げる必要があるのです。
 
反復練習とか繰り返しが面倒くさいと思うかもしれませんが、繰り返しなしですぐに身につく、ということは世の中にはほとんどありません。
 
ゲームだって、最初から1発でずべてクリアする、なんてことはないはずです(笑)
 
1日に新しく習うことって、そんなに大量ではないので、面倒くさいなと思うことこそ、毎日少量ずつ練習して「できる」ようにしておくことが大切です。
 
 

能動的に勉強に取り組む

 
習ったことを「できる」ようにするために自主学習が必要なのですが、それ以外にも、自主学習をすることで能動的な姿勢が身につきます。
 
「自主的に取り組む」←この姿勢がないと、「教えてもらっている」「言われたことをやる」だけでは、なかなか勉強は身につかないのです。
 
ですから本来は、宿題で出されている「自主学習ノート」のページをなんとなく埋めるだけの時間、というのはとてももったいない勉強の仕方なのです。
 
では、実際に自主学習はどのようなことに取り組むべきなのでしょうか? 他の宿題で手一杯の中学生が、より効果的に自主学習をするには、どのようなことをやったらいいのでしょうか?
 
次の章からお伝えさせていただきます。
 
 

【ステップ1】徹底的に暗記をする

 
 
家での自主学習で、まずすべきことは「暗記」です。
その日の授業で習った重要事項や、数学の公式、英単語・熟語、漢字など、「覚えるべきこと」を徹底的に暗記することに時間を使いましょう。
 
その際のポイントは、その日の宿題でワークが出されている教科を優先させる、ということです。
3章で説明しますが、暗記したものは実際に使ってみないと定着しないので、その際に宿題のワークを使えるためです。
 
宿題でワークが出されていない教科は、「時間に余裕があったら暗記する」という感じで、暗記すべきものに強弱をつけておくと、毎日負担なく継続することができます。
 
また、新しく覚えたことは、1時間後には4割近くが忘れるというデータがあるので、時間に余裕がある日は時間の間隔を空けてもう一度暗記することで、記憶に残りやすくなります。
 
 

【ステップ2】暗記したものを使いこなす

 
数学の公式や英単語などは特に、ただ暗記するだけでは「できる」ようにはなりません。
暗記したことをスラスラと使いこなせるようになって初めて「できる」状態になるわけです。
 
自主学習で暗記した公式や英単語は、1問でも2問でもいいので、実際の問題で使ってみましょう。
 
その日の宿題で出されているワークを使うと、効率的ですね。
自分が本当に暗記できたかどうか、暗記したものを使いこなすことができるか。そういう目的で、宿題のワークを「使う」のです。
 
ですので、「宿題のワークに取り掛かる前に、その日に習った公式を(自主学習ノートなどで)暗記する→宿題のワークで実際に使ってみる」という流れで取り組むのが、最も効果的です。
 
 

【ステップ3】使いこなせなかった問題を分析する

 
 
実際に問題を解いてみて、不正解だった問題は、なぜできなかったのかをすぐに分析することが大切です。
解説を読んで、すぐに解決できたら、自分が気づいたことを簡潔にまとめてメモするようにしましょう。
 
なるほど、と思ったことを「簡潔に書き出す」ことで、頭の中が整理され、着実に自分の力になります。
 
また、解説を読んでもよく分からなかった問題は、学校や塾の先生に聞くなどして、こまめに解決していくことが大切です。
 
「不明点」って、最初はほんのちょっとしたことでも、放っておくとどんどん雪だるま式に大きくなって、結局どこが分からないのかさえも分からない、という状態になるからです。
 
ほとんどの授業は、前の日の内容に積み上げて進んでいくので、その日の不明点をすぐに解決することで、次の日の授業の理解度も高まります。
 
 

まとめ

 
勉強でもスポーツでも、何かを「身につける」には、反復練習に時間を費やすことが必要です
そのため、授業を受けて「分かった!」状態で終わっていては、完全に自分の身につくことはありません。
 
また、塾に行っているからいいや、と思っているお子さんや保護者の方も多いのですが、たとえ塾に行っていたとしても、自主学習は必須です。
 
「暗記する→使ってみる→分析する」この3ステップを、毎日の宿題と絡めて、より負担なく継続していくことが重要になっていきます。
 
今回お伝えした方法なら、自主学習ノートが宿題に出ていても出ていなくても、取り組める内容です。
普段の宿題の前後に10分ずつ取り入れるだけで、学習の定着度がグンと上がりますので、ぜひ、試してみてください。
 
 
 
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