生徒さんの保護者の方と話していて、よく話題になるのが「ノートの字が汚い」ということ。特に男のお子さまは多いですね(笑)
「学校の先生からいつも注意されるんです。キレイに書かないと頭が悪くなる、って聞いたんですけど、言っても直らないんですよね」
キレイに書かないと、頭が悪くなるのか?!(笑) まあ、これはさておきw
「東大生のノートは美しい」という話もあれば、「天才ほどノートは汚い」という話もあります。
もう!どっちなの?! って感じですが、結論から言わせてもらえば、どちらでもいいと思います(笑)
・・と言ったらここで終わってしまうのでw 今回は「ノートの字のキレイさよりも優先すべきこと」についてお伝えさせていただきます。
目次
結果論に振り回されるな
ノートは単なるツール
「東大生のノートは美しい」「天才ほどノートは汚い」このどちらとも、結果論です。
ノートが美しければ東大生のように頭が良くなるわけでもないし、ノートが汚いほど天才になれるのではありません。
「東大生のノートが美しい」というのが流行ると、どのノートにも「書き出しが揃うドット」がつくようになったり、ノートの帯に「頭が良くなるノート」的な触れ込みがついたり、今や「普通のノート」を探す方が難しいくらいです。
ノートは単なるツールですから、自分が何のためにどう使うか、というのは自分が決めればOKだと思います。
キレイに揃えて書いても書かなくても、それを使って復習がはかどれば、どちらでもいいのです。
使い倒してこそノート
ちなみに私は、教室で生徒さんたちに書いて説明するときは、無地のノート(自由帳)や広告の裏紙を使っていますw
そう言えば大学受験勉強の時も、自由帳を好んで使っていました。理由は、使いやすかったからです(笑)
罫線があると見にくくなる図形なども分かりやすかったし、強調したいことは自由な大きさで文字を書けたので、便利でした。
また、一面真っ白なので、隅っこにガンガン計算したり、単語をその場で覚えたり、完全に広告の裏扱いで好き放題に使うスペースを設けていましたw
余白も、罫線にとらわれずに好きなだけ空けられるので、自宅学習やテスト直しなどで、使い倒していました。
ノートは使い倒してナンボ、というのが私の考えです(笑)
勇気のある方は、自由帳を使ってみてください(笑)
字がキレイよりも「整然」としていること
ノートの字が汚いかキレイかよりも、大切なことは、整然としているかどうかです。
整然としているとは、情報が整理されて書かれているか、ということです。
ノートはそもそも何のため?
そもそもノートって何のためにとるのでしょうか?
それは、「自分が復習しやすくするため」です。そう、自分の復習のためにノートをとっているのです。
あとで読み返した時に、授業で習ったことを思い返して、もう一度インプットし直すことができるノートだったらOKです。
できるだけインプットしやすいように、情報がきちんと整理されていると、「使いやすいノート」ということになります。
ポイントが一目瞭然で分かるか
いろんな色ペンを使って、ただただ美しくノートを書くことだけに執着しているお子さんもいますが、そのノートを見て、一目でポイントが分かるか?ということが大切です。
ポイントというのは、その授業の「肝」となる部分です。ここは外せない!ということが一目で理解できるなら、綺麗な字かそうでないかは、それほど重要ではありません。
授業を再現できるか
もう1つ大切なポイントは、「授業を再現できるか?」です。
テスト前などにノートを見直した時に、例えば「進行形はbe動詞+一般動詞ing」と重要ポイントを分かりやすく書いてあるのと同時に、
余白などに「疑問文・否定文の時はingを取らない」とか「知っている、というのは進行形のように聞こえる日本語だけど、進行形ではない」など、授業中に先生が教えてくれたことを一言メモしてあると、何日後でも授業を再現しやすくなりますよね?
つまりノートは、「要点集」の意味合いだけでなく、自分の記憶から知識を拾い上げる時の「フック」の役目も果たすのです。
一言メモる時は、それこそ綺麗な字でなんか書いていられないと思うので、殴り書きでもじゅうぶんに価値はあるわけです。
ノートは成長するもの
ノートの字は、ノートの目的から外れなければ、綺麗でもそうでなくてもOKということをお伝えしました。
自分のためにノートをとるのですから、自分がわかりやすければいいのです。
ここでノートの取り方そのものについて、もう少し補足させていただきます。
「復習の効率を上げるための、上手なノートの取り方とは?」でも詳しく書きましたが、ノートはなるべく余白を多くとることが大切です。
なぜなら、ノートというのは、後からどんどん付け足すことで、自分専用のノートとして成長させていけるものだからです。いわばアップグレードするための余白を取っておく、ということです。
余白を、テストのフィードバックに使う
オススメな余白の使い方として、「テストのフィードバック」として使う、というものがあります。
これはテスト直後に見直しをして分析したことを、ノートの余白に一言メモるのです。
例えば、数学のテストで移項の時に符合を変えていないミスが多かった場合は、その授業内容が書かれているページの余白に、「移項の時の符合注意」とメモるのです。
また、少し上級なやり方ですが、テストで出題された問題で、今まで見たことのないような問題・ノーマークな問題を、コピーしてノートの余白に貼っておく、というのも有効な方法です。
特に社会や理科などで、見たことのないグラフや資料が出てきたら、それをコピーして貼っておくのです。
一言気づきを書く
私の教室で、試しに「今日のレッスンで気づいたことを一言必ず書く」というのをやってもらったところ、なんとなく時間だけ過ごす、というお子さまが少なくなりました。
また、主体的に勉強する時間が増えたお子さまもいました。
最後に一言気づきを書く。と決めただけなのですが、そのことが「ここから何かを得ないと」という前向きな姿勢を引き出したのだと思います。
ノートの余白に、その日の授業での気づきを何か一言書く、という習慣をつけることで、授業を受ける質も上がるし、復習をするときのフックにもなると思います。
もちろんこれに「字が汚い・綺麗」は関係ありません(笑)
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