今回は、オフィシャルLINE@にいただいた下記の質問に
お答えさせていただきます。
「小学校4年生ですが、今の段階で算数がかなり苦手みたいです。
計算ミスもよくするし、文章題に至ってはまったく違う式を立てたりします。
宿題も文章題のページはほとんど不正解です。
私が教えると、つい喧嘩になってしまうし、このままでは高学年になって
ついていけないんじゃないかと・・。
学習塾とか、公文などに通わせたほうがいいでしょうか?」
算数って、、、4年生からグンと難しくなるんですよ!
私の教室でも4年生になった途端、算数コースを追加される方が多いです。
では、さっそくお伝えさせていただきます!
目次
塾に行くべきか?
今の時点で、かなり算数が苦手であれば、塾に行くのも一つの手だと思います。
LINEでもあったように、やっぱりお父さんお母さんが教えると喧嘩になってしまう、というケースがほとんどだと思うので。。
もちろん、子どもに「塾に行ってみる!」という気持ちがあることが前提です。
個別指導(それに近い授業形態)がオススメ
なぜ個別指導タイプの教室をオススメするかというと、、、
小4の時点で算数ができなくなっているお子さまは、
実は小2の内容を落としているケースが多いのです(詳しくは2章で)。
一斉授業タイプの塾だと、そこまで戻ってはくれないでしょうし、
もし戻ってくれたとしても、学校の授業のように一斉授業をするなら、
また同じこと(理解できないまま進むこと)が起こってしまうからです。
ただし、個別指導タイプの教室だと、講師が大学生のバイトというケースが多いので、ここは保護者の方が、事前に判断すべきでしょう。
家庭教師も選択肢の一つ
以前の学習に戻ってくれるという意味では、家庭教師をつけるという選択もアリだと思います。
ここでも、子どもにその気があって金銭的にも可能、という前提の上ですが。
先生と合うかどうかは、今は体験してから決められるところが多いので、安心だと思います。
小学4年生が文章題を分からない原因
私の教室の生徒さんもそうですが、
小4で文章題がサッパリ解けなくなるというお子さまのほとんどは、実は小2の内容を落としているのです。
小2まで戻るべし
家で勉強するにせよ、塾や家庭教師を選ぶにせよ、
思い切って小2の内容に戻って勉強することをお勧めします。
小2の内容であれば基本的に計算は簡単なので、子ども側からすれば負担は少ないはずです。
(負担が少ないどころか、うちの小4の生徒さんはすごく楽しそうに小2の問題を解きますw)
たし算とかけ算の意味を理解しよう
計算は簡単なのですが、実は小2では「かけ算」が出てくることで、文章題の質がグンと上がるんです。
お家で復習するなら、次のような問題が解けるかどうか、チェックしてみてください。
問)1枚8円の画用紙を7まいと、550円の色えんぴつを買いました。
ぜんぶで、何円でしたか?
この、「8円が7まい」→かけ算で求める、ということと、
それに550円をたし算して、全体の値段を求める、ということ。
ここがすっきり分かっていないと、小3以降の文章題は壊滅的になります。
どういうときがかけ算で、どういうときがたし算か。ここをしっかり理解できるようにしてください。
ある数を求める
「たし算とかけ算の違い」と同じくらいあやふやになるものとして、「ある数」を求めるという問題があります。
問)たろうさんは、本を37さつもっていました。おじさんから何さつかもらったので、本はぜんぶで52さつになりました。おじさんから何さつもらったでしょう?
ここは、かなり高度な内容です。
学校では多分□を使って、線分を書いて解く方法を教えてもらうと思いますが、そういう”解き方以前”に、
子ども側からすると、「何冊か分からないものをもらった」っていうイメージがつかないんです。
それがたし算なのか引き算なのか、結びつきもしないんですね。
この単元もぜひ、復習してください。
計算力を徹底的に鍛える
2章では、苦手の原因にあるとことまで戻ってみる、という「苦手克服」のためのポイントをお伝えしましたが、
3章ではちょっと別の角度からお伝えします。
それは、苦手な文章題に時間をかけるのではなく、取り組みやすい計算問題を極める、という方法です。
計算だけはバッチリだ!と自信をつけさせてしまうのです。
苦手科目こそ、「できた!」という経験をしてもらうのが大切です。
それが自信になり、そこを突破口にして分からない問題にチャレンジできたりするからです。
私自身も小・中学校を通して文章題はサッパリできなかったのですが、小さい頃から公文を習っていたからか、計算には絶大な自信をもっていました。
そこの自信があったからこそ、文章題を克服しなきゃいけない中3になって、めげずにトライできたんだと思います。
そういった意味では、今は文章題がイマイチでも「計算ならまかせて!」と思えるだけの計算力を身につけるのに時間を注ぐ、ということも有効です。
計算力を「強み」にしてしまうんです。
計算問題を鍛えるのは取り組みやすいし、数をこなせば確実に向上していきます。
その実感がさらに子どもの自信につながる、という「プラスのスパイラル」に入っていきます。
できるだけ学年が低いうちに、自信を持ってもらう。
このことがもたらす影響は、とても大きいのです。
なぜなら「僕は勉強ができない」「僕はダメだ」「僕は頭が悪い」そういう思い込みを小さい頃に持ってしまうと、それが確固たる”自分のイメージ”になり、自分自身で「成長の可能性に蓋をする」ことになります。
ですので、私個人的には3章の内容をオススメします。
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