勉強を何時間も続けてしたり、難問に集中して頭を使ったりしていると、「勉強疲れ」に襲われて集中できなくなってきますよね?
頭を使いすぎたから脳が疲れているように思いますが、最近の研究で「脳は疲れない」ということが分かっています。
 
じゃあ、勉強疲れって、結局何が疲れているのでしょうか?そして、その解消法とは?
 
今回は「勉強疲れを効果的に解消し、勉強の集中力を高める方法とは?」についてお伝えさせていただきます。
 

 

勉強疲れの正体は、、

 
勉強疲れ、、聞くと「脳の疲れ」のように感じますが、最近の研究で「脳は疲れない」ということが分かってきました。
では、「勉強疲れ」の正体とは、なんでしょうか?
 

目の疲れ

 
「脳の疲れは目の疲れ」と言われるほど、目と脳には密接な関係があります。脳から出ている脳神経のうち3分の1は目につながっていて、しかもダイレクトに目と繋がっている神経が2つもあるのです。
 
人間の器官の中で、ダイレクトに脳と繋がっているのは、目だけです。それほど、目、すなわち「目から入ってくる情報」というのは、脳にとって大切なのです。
 
脳は様々な手段で情報を選びとっていますが、約8割が「映像」に基づいていると言われています。つまり、脳に集められる情報の大半を「視覚」から得ているのです。
 
だから、勉強やテレビ、ゲームなどで目を酷使し過ぎると、「情報の入り口」である目が疲れ、結果的に脳が「集中すること」を拒否するのです。
 

体の疲れ

 
同じ姿勢で勉強を何時間もしていると、体が同じ位置で固まり、血流が悪くなります。脳は他の器官よりもたくさんのエネルギーが必要な「食いしん坊器官」なため、エネルギーを多く必要とするのですが、血流が悪くなると酸素が脳に回りにくくなり、結果的に脳が「集中することをギブアップ」するようになります。
 
何時間も勉強して、まるで脳が疲れているように感じるのは、血流が悪くなり全身に酸素が行き渡らなくなっている状態なのです。
 
 

決断疲れ

 
実は1日に使える「脳の集中エネルギー」というのは、決まっています。いつでもどこでも無制限に集中できるのではなく、ある一定量を使い切ってしまうと、集中力がガクンと下がってしまうのです。
 
この貴重な「集中エネルギー」を減らす原因とも言えるのが、「決断」を多用すること。
つまり、「今、勉強しようかな?後にしようかな?」「何から勉強しようかな?」「友だちにLINEを送ってから勉強しようかな?」などと、選択の回数が多ければ多いほど、「集中パワー」は減っていき、結果的に脳は集中することに疲れているような状態になるのです。
 
 

心の疲れ

 
勉強していても、何か気がかりなこと心に引っかかること不安なことがある場合、常に頭のどこかでそのことを考えている状態になります。
これは例えて言えば、スマホのアプリを入れっぱなしにしているような状態で、結果的に脳のエネルギーが勝手に消費されていってしまいます。
 
また、常に気がかりなことがあるので、集中状態がしょっちゅう中断されてしまいます。一度中断されたものに再び取り組むときに、大量のエネルギーを使うと言われています。いちいちパソコンを立ち上げているのと同じなのです。
 
そのことで、集中に使うエネルギーが激減し、疲労状態に陥ってしまうのです。
 
 

勉強の疲れを早めに解消する方法

 
1章では「勉強疲れ」の正体についてお伝えさせていただきました。これらの「正体」を取り除くことが、勉強疲れの解消になるわけです。
 

目の疲れを取る

 
1章でお伝えしたように、目は脳神経とダイレクトに繋がっているので、目の疲れが溜まるとモロに脳へ伝わります。
勉強で必死に問題文を読んだり、教科書の解説を読み込んだりして目を酷使すると、疲労がじわぁぁっと目に溜まってくるのを感じると思います。
そうなったら、目を閉じて数分休ませたり、ホッとタオルをまぶたの上に乗せたりして、目の疲れを取り除きましょう。
 
たまに勉強の休憩時間に、スマホを見たりゲームやテレビを見たりする人がいますが、これらは、さらに目を酷使するので、オススメできません。
 

体の疲れを取る

 
同じ姿勢で勉強をしていると、体が固まって血流が悪くなります。そこで、勉強をしている時は定期的に、背伸びをしたりストレッチをすることがオススメです。
ただ、その場に立つだけでも効果はあるので、2〜30分経ったら、一度その場に立って腕をぶらぶらさせたり肩を上下したりすると、疲れる前に血流を良くする効果があります。
 
また、体の疲れは日頃の睡眠不足が原因となることが殆どです。睡眠には「体力の回復」「成長を促す」「疲れを取る」「精神状態の安定化」などの他に、「記憶の定着」という大事な役目もあるので、中学生ならば7時間は眠るようにしたいものです。
 
どうしても疲れが溜まりすぎている時や、眠気に襲われている時などは、15〜20分仮眠をとることもオススメです。
仮眠というと、眠らなきゃいけないような感じもしますが、ただ姿勢を楽にして、目を閉じ、ゆったり呼吸を取るだけでも、体の疲労は取り除かれます。
 
適度な運動と睡眠は、必ず取るようにしましょう。
 
 

決断の疲れを取る

 
1章でお伝えしたように、1日に使える脳の「集中エネルギー」の量は、有限です。このエネルギーは選択を繰り返すことで、どんどん減っていくのです。
つまり、脳が疲れるのではなく、「選択する」「決断する」ことによってパワーがなくなるため疲れるのです。
 
これの解消法としては、勉強するときに「集中を妨げるもの」を周りに置かないことです。「気が散るもの」に手を伸ばそうかどうか?迷う回数分、パワーが減っていくからです。
また、タイマーを使うことも有効です。これは「今、勉強しようかな?」「もう終わろうかな?」といちいち頭に選択させるのを防ぐためです。
 
とにかく、勉強をスタートするときには、なるべく「選択をしなくても済む」ような工夫が必要なのです。
 
 
 

心の疲れを取る

 
心に心配事や気にかかることがある場合、脳のエネルギーは知らないうちに消費されていき、集中状態に入れなくなってきます。心の疲れを取る最も効果的な方法は「書き出す」ということです。
 
大きめの紙を1枚用意して、今抱えている心配事や気にかかっていること、しょっちゅう思っていることなどを書き出しましょう。
 
人間の脳には、一時的に情報をとどめておくための「ワーキングメモリー」という機能があります。いろいろな心配や気にかかることを抱えたままでいると、この「ワーキングメモリー」のスペースがなくなってしまうのです。
このスペースを空けるために、先述の「書き出す」という作業をしてみてください。
 
実際に、テスト前に「不安を書き出す」という作業を行なったら、テスト結果が良くなった、という実験結果まであるくらいです。
 
 

まとめ

 
長時間勉強したり、難問に取り組んだりしていると「勉強疲れ」に襲われることがあります。
そのままムリをして勉強を進めても、集中力は落ちていくばかりなので、早めに勉強疲れを解消する必要があります。
 
「脳は疲れない」と言われるように、勉強疲れは大きく4つに分類されます。少しの休憩では回復できないくらいのところまで放っておくのではなく、集中力が低下したな、と感じたらこまめに対処をする必要があります。
 
また、本来なら「勉強疲れを解消する」のではなくて、「勉強疲れが溜まらないようにする」ことが本質的な解決でもあります。
 
「普段から良質な睡眠をしっかりとる」「勉強中はこまめに背伸びや深呼吸をする」「勉強時間に入る前に気が散るものを片付けたり、心にある不安を書き出しておく」などの予防策をすることが、何より、高い集中力を持続させるポイントです。
 
宿題も勉強疲れも、「溜めてしまってからでは、解決に時間がかかる」ということですね(笑)
 
 
 
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