「せんせー。勉強が楽しい!と思えるには、どうしたらいいですか?」
たまに、教室に通っている生徒さんに聞かれることがあります。
そのたびに、「それはね、楽しもうと思って取り組むことだよ。何もしなくても最初から楽しいもの、にしか楽しいと感じられないのは、もったいないんだよ」
と、禅問答みたいな答えを返しているのですが、、(笑)
今回は少しじっくりとお答えさせていただきます。
目次
知らないことを知ることは、ホントは楽しい
ほんとは、「知らないことを知る」ことは、楽しいんです。
自分が今まで知らなかったことを知って、自分の中にある知識とか経験とかに結びつけて、新しい「解釈」「ものの見方」を築いていけるのって、楽しいんです。
「うわ、これってこう言う意味だったんだ!」「これがこういうふうになるのは、こんな原理があるからなんだ!」
学ぶことって常に、発見・感動とセットなんですよね。
発見して、それに感動する。スゲーーー!って思う。そういうのって、ワクワクするし楽しいじゃないですか。
ゲームでも、なかなかクリアできなかったのに、友だちから自分が知らない方法を聞いたら、うわ!そんな技があったんだ!スゲーーーっ!ってなりますよね?w
勉強って聞くとテンションがダダ下がりになるかもしれませんが、「知らないことを知るのは楽しい」←ここは、なんとなく分かるんじゃないかなぁ。。と思います。
勉強ってなんで楽しくないんだろう?
じゃあ、なんで勉強って楽しくないんだろう?
私も小・中学校までは、一度も楽しいと思ったことはありませんでした。むしろ、吐くほど嫌でした。苦痛でしかなかった。勉強=テストの点数、くらいにしか思えなかった。
学校でしている勉強の中で、それをもっと知りたい!と思えることがなかったのです。
一言で言うと、「興味がもてなかった」。
一方、大人になった今、私には知りたいことがたくさんあります。それらを学ぶのは、超たのしいんです。
学生の頃は、理科の授業で遺伝子の話とか聞いても、全然知りたいと思えなかったのに、
今は、遺伝子に関する本がたくさん本棚にあります。読むと、超たのしいです。
結局は、「興味があろうがなかろうがしなきゃいけないもの」「させられるもの」という意識だったんだと思うのです。
勉強が楽しいと思えないのは、ここが原因なんだろうな、と思います。
小さい子どもは「学ぶ」楽しさで溢れている
ところで、、小さな子どもって「知りたい!」で溢れていますよね?w
「なんで夕日は色が変わるの?」「なんでアリは迷子にならないの?」「なんで眉毛だけ毛が生えるの?」(笑)
少し一緒にいるだけで、うるさーーい!っていうくらい、質問攻めにされますよねw
あの好奇心って、宝物だと思うんです。大人がすぐに答えてあげられないような「素朴な疑問」。
ホントはあれこそが「学ぶ楽しさ」の種なんだろうな!と思います。
でも、小学校に上がり、中学生になり、、だんだん「擦れて」いくんです。「素朴な疑問アンテナ」の感度が鈍ってくる。
素朴な疑問なんかいいから、とにかく覚えなきゃいけない。
授業の中で、それって何だろう?と興味を持つのって、何だか恥ずかしい。
そして、そんな暇がない。
興味よりも、点数取らなきゃいけない。
いろんな要素があると思いますが、、、
小さい頃には知っていた「学ぶ楽しさ」をいつの間にかOFFにしちゃうんだと思うんです。周りの大人がOFFにさせることもあるし、自分自身の手でOFFにすることもあるんです。
でも、ね。
OFFになっているだけで、ちゃんと私たちの中には、残っているんです。
「いろんなことを知りたい」「学ぶことは楽しい!」という感覚は、ずっとあり続けるのですよ、本当は。
勉強が楽しいと思えるには、どうしたらいい?
勉強を楽しいと思わせてあげられない。それは(教育制度や社会の価値観なども含めて)大人の責任なんだけど、
でも、それらが変わるのを待っていたら、大人になっちゃいますよね?(笑)
周りの環境がどうであっても、自分が変わることはできるので、ぜひ、これらのことをやってみてください。
素朴な疑問を大切にする
授業や普段の生活の中で「あれ?これってなんでかな?」と興味を持ったこと、疑問に思ったことを大切にしてください。
疑問なんて思わないって!という人は、感じるスイッチがOFFになっているんだと思います。
「ゲームの通信って、どうなってんだろう?」「歴史ってそもそも、誰も見たことないのに、なんで分かるんだろ?」
「TVもネットもなかった大昔、どうやってコトバって広がっていったんだろ?」
スイッチをONにしただけで、いろんなことに興味や疑問が湧いてくるはずです。
コツは、「よし、スイッチONにしたから、いろいろ疑問に思うはずだぞー」って思っちゃうことです(笑)
自力で進める
そして、そうやって湧き出た興味や疑問は、最初は自分でいろいろ答えを探してみてください。今はググればいろんな情報を得ることができます。
「言葉 どうやって 生まれた」とググっただけで、たくさんの情報を見ることができます。
もちろん、すべての情報が正しいとは限りませんが、それに触れることで好奇心はどんどん刺激されて、さらなる疑問、好奇心が沸き起こります。
きっと「楽しさ」を味わえると思いますよ!
楽しくすることも、つまらなくすることもできる
学校の先生も、親も、塾の先生も、変わってくれることはありません。たぶん。すぐには。
でも、自分がちょっとだけ変えてみることは、いつでもできます。
楽しくすることもできるし、つまらなくすることもできるんです。
「勉強が楽しい!と思えるには、どうしたらいいですか?」そのきもちがあるなら、楽しくできます。
ぜひ、ここで書いたことを参考にしてみてください。
、、、と、結局また、禅問答みたいなまとめになっちゃいましたね(笑)
まあ、何にせよ、「学ぶのって、超たのしーー!」と興奮し続けていたいなぁ、と私は思います。
それを聞いた子どもが、「マジか??でもちょっと、ホントに楽しそうかも、、」って思わず思ってくれるくらい(笑)
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