「実際に使うわけではないことを、なんで勉強しなきゃいけないの?」「勉強する意味ってなんだろう?」
 
もしかしたら、すべての子どもは潜在的にこの質問を持っているかもしれません。
 
確かに、ほとんどの大人は受験(高校受験・大学受験)が終わったら、習った知識のほとんどはどこかへ消え去ってしまいます(笑)
直接仕事や生活で使うのは、勉強した中のごくごくわずかです。
 
「じゃあ、勉強する意味って何?」「じゃあ、なんで勉強するの?」と子どもに聞かれた時、あたなは何と答えますか?
 
今回はズバリ「勉強する意味って何か?」についてお伝えさせていただきます。あくまでも私の考えですが、参考にしていただけたら嬉しいです。
 
あ、ちなみに・・
 
「そんなこと言ってる暇があるなら、勉強しなさい!」と答える大人にだけは、なりたくないですよね(笑)

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頭を使う方法を学んでいる

 
私たちは、小・中・高と合わせて12年間も勉強に取り組んでいます。(大学を入れるともっとです)
その間、たくさんのことを習い、考え、自分で問題を解決し、多くの知識を得ています。
 
さて、私たちは「何を」12年間もおこなっているのでしょう?
「勉強」を12年間続けることで、何を得ているのでしょう?
 
知識でしょ。
 
と、思った方は、「使いもしないものをなぜ学ぶのか?」と聞きたくなるのも無理はありません(笑)
 
知識を学んでいるだけだったら、使えない膨大な量の知識は、無駄だということになります。
 
私たちは勉強から「知識」を学んでいるのではありません。
私たちは、「材料」を取り入れているのです。
 
それらは何の材料かというと、
 
・文章を正しく読み解く力
・自分の言葉で置き換えて理解する力
・立体で考える力
・図で考える力
・応用させる力
・思考する力
・論理を組み立てる力
・論理を読み取る力
・仮説を立てる力
 
まだまだありますが、これらの力をつける材料を勉強から得ているのです。
分かりやすく言えば、「頭の使い方」を学んでいるのです。
 
 
 

ほとんどのことは直接役に立たない

 
覚えても覚えても、終わりが見えない暗記モノ。絶対使わなそうな英単語を覚えて、絶対使わないような公式を覚えて、絶対行かないような国のことを覚えて。
 
もう!!なんでこんなに、使いもしないことを学ぶの!? 
と言いたくなる気持ちは分かります(笑)
 
でも、ちょっと衝撃的なことを言いますが、私たちが生きていくプロセスの中で経験することのほとんどは、何かに直接的に役に立つ、ということはありません。
 
1つ経験したから、1つ学びがあり1つ役に立つ。ということは、ほとんどありません。
 
直接的には何の役にも立たないようなことを、私たちは死ぬほど経験して、その膨大なプロセスから、たった1つきらめくダイヤモンドのような「発見」を得るのです。
 
たくさんの経験が重なり合った最大公約数みたいな部分から、かけがえのない学びを得ます。
 
どうせ生活の中で使うのは、足し算とかけ算くらいなのに、その他の使わなそうなことに大量の時間を使い、大量の時間を問題を解くことに使う・・・
 
それがどこに行き着くのか? 
 そんなことは、分かりません。私たち大人にも、分かりません。
 
ただ、その膨大な量の材料が組み合わさって、たった1つの役に立つことに結びつくのです。
 
足し算とかけ算だけを勉強しただけではたどり着けないことに、結びつけられるのです。
 
 
 

取捨選択するには思考力が必要

 
 
さて、「使いもしないことを勉強する」という言葉を何回か使ってきましたが、実は「使わない」ということを選択するには、自分の中にたくさんの選択肢や基準が必要です。
 
何を使って何を使わないのか、という取捨選択には、それを判断するためのたくさんの経験や知識が必要です。
 
自分にとって必要なことだけを学んでいては、「選ばない」という選択肢すら選べません。
選ばない、という選択をするためには、選べるも材料が必要なんです。
 
クレヨンが1色しかなかったら、いざ色を塗らなきゃいけない時に、その色を使うしか選択肢はないですよね?
 
でも10色持っていれば、1色だけを使う選択をして、残りの9色は「使わない」という選択ができます。
あるいは、何色かを混ぜ合わせて使うこともできるのです。
 
この、クレヨンに当たるのが、学校で習う知識や、積み上がっていく経験、たくさんの人との繋がり、にあたります。
 
 
 

成長の型を習得している

 
そして、もう一つ勉強する意味として大切なことは、私たちは勉強することを通して「成長の型」を学んでいるのです。
 
どういうことかというと、、
 
例えば、誰でもいきなり最初から、3桁の割り算が解けるわけではありません。
 
最初は、全くわからなかったことが、授業を聞いたり自分で調べたりすることによって、少しずつ理解できていく。
ところが理解できた、と思っていても、実際に問題を解いてみると、たくさん間違います。
 
そのミスを見直して、分析し、次回取り組むときは改善して、何回も何回も練習することで、3桁の割り算がスラスラと解けるようになるのです。
 
スポーツでも仕事でも、どんなことでも、成長というのはこのプロセスの応用です。
 
 私たちは勉強を通して「成長の型を身につけている」のです。
 
だから、たとえ勉強した知識を忘れてしまって、何の役にも立たなかったとしても、私たちの体の中には、生涯使い続ける「成長の型」がしっかりと残ります。
 
 
私は、このブログを「ワードプレス」というもので書いています。
もともとパソコンは大の苦手分野だったけど、私の中には勉強や部活を通して身につけた「成長の型」があるので、失敗しながらも最終的には絶対できるようになるはず、というイメージがずっとありました。
 
途中でやめない限り、改善を続ける限り、必ずできるようになるという型を信じ切れたのです。
 
結果的に、大量に読んだマニュアルや、ググりまくって判明したことなどは、今は全く覚えていません(笑)
自分がどんな設定をして、何を変更したのかさっぱり記憶にないですww
 
でも、私の中には「成功の型」が、さらに強く刻まれました。
 
 
そういうことを、皆さんは毎日の勉強の中でしているのですよ^^
 
 
 
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