宿題もちゃんとやるし、授業をサボっているわけでもないのに、成績が上がらない。
そういう場合は、「勉強の仕方」が少しズレていることがあります。
 
実際、保護者の方からの相談で「家でも一応勉強しているみたいだけど、成績がパッとしない」「それなりに頑張っているけど60点台から抜けられない」という声は、よく聞きます。
 
夏休みは、授業がストップしているので、自分の勉強の仕方を振り返る絶好の機会でもあります。
今回は「勉強しても成績が上がらない中学生は、夏休みに勉強の仕方を見直してみよう!」をお伝えさせていただきます。
 
 
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「机に向かう=勉強している」を見直そう

 
何時間も机に向かっている姿を見ると、がんばって勉強していると思いがちですが、実は本当に勉強に費やしている時間は半分くらい、というケースもあります。
 

見直すポイント

 
本当の集中というのは、そんなに何時間もは続きません。
もし長時間机に向かっているのに、手ごたえがないなぁ、、という場合は、もしかしたら途中で「勉強している姿勢だけど、勉強はしていない」という状態なのかもしれませんw
 
「勉強する」という状態は、「理解する」「暗記・定着する」「実践する」のどれかです。
つまり、授業で習った内容をもう一度理解し直したり、重要項目を暗記したり、それを使って問題を解いたりする。これが「勉強する」ということです。
これらのどこにも当てはまらない時間が、「勉強時間」の中にないか?見直してみましょう。
 
一番多いのが「集中が薄い」「中断」です。
問題を解きながらいつの間にかぼんやりしている(集中が薄い)、友だちからのLINEに返信している(中断)など、「実はノートを開いてシャープペンを動かしているだけ」という時間がないか振り返りましょう。
 

考える時は書き出す

 
数学や英語、国語などの思考力を問う問題を解いていると、考えているつもりがいつの間にか別のことを考えていた。。
という経験がある人は多いと思います。
 
これに陥ると、ただダラダラと時間を費やした割に、何も頭に残らない、ということになりますので、注意しなくてはいけません。
 
解決策としては、「頭の中だけで考える」ということをやめてみてください。
考える時は、紙に書き出すのです。もちろん問題用紙に直接書き出してもOKです。自分の頭の中身を、紙の上に出すのです(笑)
目に見えるものは、コントロールしやすいですからね(笑)
 
 

超集中は30分

 
「中断・ぼんやり」タイプに当てはまっているなら、思い切って勉強時間を少なくすることがオススメです。
今までダラダラ2時間やっていたお子さんなら、30分に設定したみてください。
 
今までの4分の1の時間でやるには、超集中状態に入る必要があります。
アスリートが大切な試合に臨む前のように、気持ちを整えて「30分」に入り込んでください。
 
儀式を作る、中断させるものを排除するなど、詳しい集中の仕方については、こちらをぜひお読みください。
 

立って勉強する

 
「机に向かう=勉強している」という固定観念がある人は、思い切って机に向かって勉強するのをやめてみましょう。
 
もちろん、「書く」という作業は座って行なう必要がありますが、暗記したり考えたりするのは、机に向かっていなくてもじゅうぶんできます。
それどころか、暗記に関しては、体を動かしながら覚える方が効果がある、というデータさえあります。
 
一度「立ったまま勉強する」ということをすると、自分が今まで、いかに「ただ机に向かっているだけ」という時間を過ごしていたかが分かると思います。
「机に向かうのが目的ではない」ということを、自分の体に叩き込んでみましょう。
気分転換にもなるので、オススメの勉強法です。
 
 

「綺麗にまとめること=勉強している」を見直そう

 

見直すポイント

 
女子に多いのが、ノートを綺麗にまとめ直すのに時間を費やす、という「勉強」です。
宿題で出ている自主学習ノートに、授業のノートを綺麗に書き写すことに30分以上かけている生徒さんもたまに見かけます。
これは、1章でお伝えした「理解」「暗記・定着」「実践」のどれにも当てはまらない、言わば「ただの作業」です。
 
もちろん、ノートを綺麗にかわいく書くことによって、愛着がわいたりテンションが上がったりする効果もありますけどね(笑)
 
大切なのは、「綺麗にまとめる」ことよりも「整然とまとめる」ことです。整然と、というのは一目で重要なポイントがわかるということです。
 
 

目的を考える

 
大切なのは、「自分が後で見て、一目瞭然でポイントが分かるようにする」「自分の頭の中を整理するためにまとめ直す」という目的に合っているか?を考えてみることです。
 
ノートをまとめ直すことで、自分の頭の中が整理できる、というメリットはもちろんあります。目に見えるカタチで書き出すことで、もう一度理解し直すことができるのです。
 
「ただ時間だけをかけているだけの作業になっていないか?」もしくは、「ただ自主勉強ノートのページを稼ぐためだけに、まとめ直していないか?(笑)」
これらを見直して、自分の力をつけるためにノートを使いましょう。
 

チェックする

 
上記のように、ただの作業になっていたり、ただのページ稼ぎになっている人は、ノートをまとめた後は必ず、自分の理解が進んだかをチェックしてみてください。
 
チェックの仕方は、その範囲の問題を解いてみるのが一番ですが、他にオススメの方法は、自分がまとめ直したノートの内容を、他の人に伝える、という方法です。
 
「誰かに伝える」ということ前提で勉強をするのは、実はとても強力な方法です。いつもより少し時間のある夏休みにこそ、オススメの方法です。
 
 

「暗記している=勉強している」を見直そう

 
それなりに勉強しているのに成績が上がらないのは、インプット(知識を入れること)だけに偏って、アウトプット(実際に問題を解くこと)が足りていない場合が多いです。
 

見直すポイント

 
暗記したことや理解したことは、自分で使ってみて初めて「自分の力になる」のです。
「自転車の説明書」を覚えて、「乗り方マニュアル」を理解しても、自転車に乗れるようにはなりませんからね(笑)
 
「がんばって勉強している」の中に、実際に問題を解いている時間はどれくらいあるか?ぜひ見直してみてください。
 

間違うのが怖い、の壁

 
教室の生徒さんの中にも、アウトプットになかなか時間を取らない、という方が何人かいます。
授業の残り時間があと10分というときに、問題を1問でも解こうとするお子さまもいれば、頑として「暗記」に時間を使いたがるお子さまもいるのです(笑)
 
長年この仕事をしてきて感じるのは、実際に問題を解きたがらないお子さんは「間違うのが怖い」「できていないことが露見することが怖い」というメンタルブロックを持っている場合が多い、ということです。
 
「間違いは失敗だと思っている」「間違うことは、自分を傷つけることだと解釈している」「自分の実力があからさまになることが怖い。恥ずかしい」
こういう思いを抱えている場合がとても多いのです。
 
 

間違うことはダメなことじゃない

 
先ほどの自転車の例でお伝えした通り、自分が覚えたことは実際に使ってみないと本当にできるようにはなりません。
「知っている=できる」ではないのです。
 
何かを身につけるには、最初からうまくいくことはありません。かけ算の九九も自転車も習字も、最初は何度も何度も間違ったはずです。
間違って、失敗して、そこからたくさん学んで、新しいことを身につけていくのです。
 
間違うことは、「怖いこと」でも「恥ずかしいこと」でもないんです。
問題を解かなかったら隠れたままになっていた「自分の弱点」が、間違うことで明らかになるんです。
 
間違ったら、見直して分析して、理解し直す。そしてもう一度解いてみる。
このプロセスを経て、九九ができるようになったし、自転車に乗れるようになったし、習字ができるようになったんですよね(笑)
 
つまり、間違うことって、ちゃんと取り組めばステップアップのチャンスなのです。
 
宿題で出されるワークの問題を解くのはもちろんですが、宿題のワークってたいていパターン練習に成っているので、本当の実践にはなりにくいです。
夏休みは、いつもより時間が確保できると思うので、いろんな種類の問題がある過去問などのテスト形式のものを少し多めに解くようにしてみましょう。
 
夏休みこそ、いつもの時にはできない「間違い」をたくさんするチャンスです。
ぜひ、「間違うのが怖い」の壁にぶつかってみてください。
 
 
 
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