「うちの子、まったくやる気がないんですけど・・」
 
 
保護者の方からよくいただく質問の
1つです。
 
 
傾向としては、
中1の後半〜中2のお子さまのお母さんから
言われることが多いのですが、、
 
 
 
どういう勉強法がいいのか?
 
どういう声がけがいいのか?
 
ご褒美を与えた方がいいのか?(笑)
 
 
 
今日は、根本的に大切なことをお伝えしてから、
やる気スイッチONになる方法をお伝えします。
 
 
==================
 
 

「やる気喪失」=「負け癖」

 
 
 
ちょっと想像してみてください。
 
 
 
テストを受けるたびに、
点数が上がる。
 
 
がんばった分だけ
結果として反映される。
 
 
授業もだいたい聞いていれば、
わかる。
 
 
 
そういうお子さまが、
「まったくやる気がなくなる」
 
というのは想像しにくいですよね?
 
 
 
 
どうしてやる気がなくなるのか?
 
 
 
それは、
 
「やってもどうせダメ」という思いを、
深く抱えてしまっているからなんです。
 
 
 
どこから分からなくなったのかも、
よく分からない。
 
 
毎日、鬼のように出る宿題も、
ぜんぜん分からないから、
とりあえず怒られないように書いているだけ。
 
 
テストを受けたら、
70点、66点、60点、、、
と下がっていく一方。
 
 
60切ったらヤバイかも、と思って、
それなりにがんばったけど、
やっぱり大した点数じゃない。。
 
 
 
そうです。
 
 
「やる気喪失」というのは、
いわゆる「負け癖」から来るんです。
 
 
温泉の卓球でも、
ずーーーーーっと、
何試合やっても負け続けていたら、
もう完全にやる気ゼロになりますからね(笑)
 
 
 
じゃあ、この「負け癖」から抜け出すために
必要なこととは、、、?
 
 
 
 

「負け癖」から抜け出すために必要なこと

 
 
 
それは、「成功体験」です。
 
 
 
 
「成功体験」を経験することで、
何が変わるかというと、
 
 
「やってもどうせダメ」
というセルフイメージから、
 
↓   ↓   ↓
 
「やったら、少しは変わるんだ」
というセルフイメージになるのです。
 
 
どんなに小さな成功体験でも、
それが自分の中に残ることで、
 
次の急勾配にチャレンジするための、
「足場」となります。
 
 
あのときも、
ダメだと思ってたけどできたから、
 
今回もきっとできる。
 
と、
その足場をもとに、
登っていけるんです。
 
 
 

成功体験を得るには?

 
 
 
じゃあ、どんなふうにしたら、
成功体験を得れるのか?
 
 
 
勉強が苦手じゃない子だったら、
 
今の実力よりも
ちょっとだけ難しい問題を解かせて、
 
難しい問題を自力で解けた!
ということが、
 
強い足場になることもあります。
 
 
 
でも、
とことんまでやる気を失っている子は、
 
難問を目にしただけで、
萎え萎えになってしまいますよね?
 
 
 
そういう時は、
 
 

まずは「やった」という事実を褒める

 
 
「宿題、全部やったんだ、がんばったね」
 
 
「20点だったの?
前回より1点上がったね」
 
 
周りと比べたり、
自分が望むものと比べるんじゃなくて、
 
「絶対評価」をしてあげるんです。
 
 
 
 
その上で、次のステージですが、、
 
 
 

「やり切った」という体験をさせてあげる

 
 
ポイントは、
 
 
「課題×期間」の2つの負荷を
組み合わせるのですが、
 
 
<強×弱> or <弱×強>の組み合わせ
する、
 
 
ということです。
 
 
例えば・・・
 
「毎日5分、英単語を覚える」×「3週間続ける」
 
 
これは、課題の負荷は小さいけど、
期間の負荷は少し大きいですよね。
 
 
逆に、
 
 
「毎日30分自主勉強」×「5日間続ける」
 
 
宿題以外の勉強を30分なので
勉強苦手な子からしたら
課題の負荷はかなり強いです。
 
その代わり、
期間の負荷は小さいです。
 
 
たった5日だけでいいから、
やりきってみよう!
 
 
そんなふうに思ってもらえるよう
全力で訴えます。
 
 
 
そして、
何が何でも、
やりきってもらうのです。
 
ここが「親」という立場だと
なかなか難しいと思うのですが、、、
 
 
声がけだけでは
やり切ってもらう自信がなければ、
「お母さんも一緒にTOEICの勉強するよ」と一緒に取り組むのも
一つの手です。
 
 
 
 

やり切ったことを褒める

 
 
やりきったら、
本気で褒めてあげてください。
 
堂々と褒めちぎってください。
 
 
たとえそれで点数が上がらなくても、
堂々と褒める。
 
あんたはやりきったんだから、
そのことだけで、
すごい!
 
 
大人になって役に立つのは、
勉強の内容じゃなくて、
 
 
そういう、
死に物狂いで、やり切る、っていう姿勢だ!
 
 
大人が、
断固として、そう言い切ることで、
 
やりきったことが
成功体験に変わります。
 
 
(言い切れるかどうかは、
私たち大人が自信を持っているかどうかに
かかっているので、
 
結構、覚悟が要りますけどね)
 
 
 
 
これができたら、
ぜったい点数は上がります。
 
 
いきなり100点は取れないかもしれないけど、
 
5点、10点は上がります。
 
 
そして、これこそ、
自分で作り出した「自信」になります。
 
 
 

まとめ

 
 
今回は、
テクニック的なことではなく、
 
根本的なことをお伝えしました。
 
 
 
「やり切った」という成功体験。
 
 
「そのことで点数が上がった」という成功体験。
 
 
 
これを得たら、
やる気も出ます。
 
というか、こここそが「やる気」の根本なんです。
 
子どもの「セルフイメージ」が
変わります。
 
 
 
 
”やる気はどうやって出させるか?”
 
 
ではなくて
 
 
「私でもやり切ることができた」
 
「私でも、やったら点数が上がった」
 
 
”そういう成功体験を
いかにアシストできるか?”
 
 
 
これは、
大人の側にかかっていると思います。
 
 
 


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