大人になって勉強の楽しさが分かった、という人は多いと思うのですが、子どものうちは「勉強の楽しさ」なんて意味わかんない!というお子さんがほとんどだと思います。
実際、私の生徒さんの中でも「勉強が面白い」「勉強が好き」という声は、ほとんどありません。
 
ベネッセのアンケートによると、「勉強が嫌い」と回答した割合は、小1で約21%、小6で約31%、中2は約57%というように、学年が上がるにつれ高くなっていきます。
 
子どもの勉強嫌いを、少しでも減らすことはできないか?大人としては悩ましいところですよね?
 
今回は「夏休みだからこそ取り入れたい、勉強嫌いの子どものやる気を引き出す方法とは?」についてお伝えさせていただきます。
 
 
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できたことにフォーカスする

 
まず大切なことは、「できないことではなくて、できたことにフォーカスする」というスタンスで接することです。
 
大人はつい、「また、部屋を片付けていない」「まだ宿題を全部終わらせていない」というふうに、子どもの「できていないこと」に目が行きがちです。
 
できていないことに焦点を合わせるのではなく、「机の上、片付いているね」「漢字ドリル、もう終わらせんだ、すごい」というふうに、できていることにフォーカスしてみましょう。
 
テストで70点だった時に、「取れなかった30点」の方にフォーカスするのではなく、「取れた70点」の方に、まず焦点を当てるのです。
大人も仕事で、がんばって3件契約を取ったのに、「後の5件は、どうして契約取れなかったんだ?」と言われたら、シューーンとしますもんね(笑)
 
 
また、5教科中4教科が平均点以下だったら、得意な1教科にまずはフォーカスすることです。社会だけが得意なら、「社会と言えば、◯◯くんだね!」と認めてあげてください。
勉強って、たった1箇所でも、自信をつけられた者勝ちなんです!
 
これは、夏休みに限ったことではなく、常に大人が気をつけたい点です。
 
 
 

教科書以外の勉強を一緒にする

 
勉強って、意外なきっかけから好きになることがあります。男の子に多いのが「三国志」を読んで歴史が好きになったというパターンです。
夏休みは比較的、子どもと一緒に過ごす時間を確保しやすい期間です。教科書以外の勉強を、おうちの人と一緒にする機会を、ぜひ設けてみてください。
 

一緒に本を読む

 
先ほども書いたように、読書から「勉強へのきっかけ」を得たお子さんは多いです。特に歴史系は、いろんな本が出ていますよね? 戦国時代の本などは、男の子は大好きです。
いきなり読書をするのがハードルが高いようなら、漫画でもいいと思います。
 
また、勉強には直結しなくても、「伝記物」を親子で読むことはオススメです。
偉業を成し遂げた人たちというのは、こころざしや情熱、使命感、行動量など、ずば抜けてすごいものを持っています。それらに触れることで、間接的に「何かに取り組む意欲」を持つことができます。
 
私の生徒さんの中にも、伝記物を読むのが好きなお子さんが何人かいますが、彼らは全員、「意欲的に取り組む姿勢」というのを身につけているのを感じます。
また、物事に取り組む「熱量」もとても高いのです。
 
夏休みは読書感想文の宿題もあるので、子どもに読書を勧めやすいと思います。
小・中学生用の伝記物はたくさんありますので、ぜひ、親子で共有してみてください。大人も読んでみる、ということが大切です。
 
 

地域の親子体験などに参加する

 
公共の科学館や図書館などで催されている親子体験教室に参加するのも、オススメです。「化石発掘体験」「夏の星座観察会」「田植え体験」「宇宙の無重力体験」など、地域には親子で楽しめる体験教室がたくさんあります。
特に夏休みは、こういったイベントが目白押しなので、他の時期よりも利用しやすいですね。
 
「勉強嫌いを克服」と言うと、どうしても、学校の勉強をなんとかやらせなきゃ、と思いがちですが、学ぶ意欲のスイッチって、日々、経験することの中の全てに存在します。
 
「これって、おもしろいな!」「なんでこんな仕組みになってるんだろう?」そうやって、ワクワクしたり疑問を抱いたりすることこそ、学ぶ意欲のスイッチになるんじゃないかと思います。
 
学校の勉強でもそうでなくてもいいので、まずは「学ぶ意欲に満ちている状態」というのを先に作ってしまうのがポイントです。
「知らないことを知るのって、楽しいんだな」という経験を、アシストするのです。
 
私の生徒さんの中にも、こういったイベントに参加して、「学ぶ意欲」がONになったお子さんが、何人もいます。
体験型だけではなく、講演会で火がついたお子さまもいます。宇宙飛行士やスポーツ選手、書道家や有名な企業の経営者など、子ども向けの講演会ではなくても、構いません。
 
 

好きなことの中から学ぶ

 
私の生徒さんで、大好きなアイドルが英語で歌を歌っていることに触発されて、英語に興味を持ったお子さんがいます。
また、アニメが大好きだった生徒さんが、「声優」という職業に興味を持って、将来の夢ができたことで勉強に意欲的になったお子さんもいます。
 
子どもの「好き」の中には、可能性がたくさん含まれています。
 
最初の生徒さんみたいに、「英語の歌詞」がきっかけで、直接英語の勉強に火がついたお子さんもいれば、次の生徒さんのように、将来の夢のプロセスとして「今」に意欲が持てるようになったお子さんもいます。
 
「音楽ばっかり聴いてないで」「漫画ばっかり読んでないで」勉強しなさい!と注意するのを、グッとこらえて、子どもが何に夢中になっているのか興味を持ってみてください。
アニメが好きなお子さんだったら、実際にイベント会場に一緒に出かけたり、パソコンに興味があるお子さんなら、先程お伝えしたような地域のイベントのプログラミング体験などに申し込んでみるのもいいでしょう。
 
子どもは、「好きなこと」「興味があること」「やりたいこと」に関しては、学ぶことの天才です。
大人よりもはるかにスピーディに、新しいことを吸収していきます。
 
ぜひ、夏休みこそは子どもの好きなことに、関心を持って共有してみてください。
 
 

世界は広いことを知る

 
私の生徒さんの中で、ダントツに変身したのは、ホームステイに参加したお子さんです。中学校でカリキュラムに入っているところもあると思いますし、英語教室経由で参加されるパターンもあると思います。
 
しかし、もちろん実際に海外にホームステイすることが望ましいですが、費用の面からも、なかなか厳しい場合が多いと思います。
そういう場合は、国際交流を目的にした地域のイベントに参加してみるだけでも、ずいぶん違います。
 
手っ取り早い変化は、「英語が話せるようになりたい」という気持ちが芽生えるので、教科としての英語への意欲が高まります。
ただし、それだけではありません。
 
実際にホームステイに参加したお子さんは、「知らないことは沢山ある」「世界はとても広い」という感覚を、体得します。中2のお子さんは、「今まで右目を薄目にしていたのに、一気に両目を見開いたみたいな感じがした」と、すごい例えで話してくれました^^
 
日本とは全く違った文化、自然、風習などに触れることで、「視野が広がる」のです。
「知らないことは、たくさんある。今見えていることや、身についている考え方は、それらの中のたった1つにすぎない」というような感覚を味わうことで、「学ぶ意欲」が高まります。
 
 

やったことがないことにチャレンジする

 
大人ほどではないですが、普段子どもも、ある程度の「パターン」の中で生活をしています。行動パターンもほぼ同じですし、行動の範囲もある程度決まっていますよね?
毎日の経験が、同じような範囲内で行なわれているので、「やれることを、やる」という限界線が自然にできているはずです。
「やったことがあること」や「自分がやれること」の中から、毎日の行動が選択されていくのです。
 
せっかくの夏休みなので、今までやったことがない、ということに親子でチャレンジしてみるのは、「限界線を越える」という意味でもとても大きなインパクトがあります。
脳に、「新しい回路を作る」のです。
 
自分のいつもの「パターン」からはみ出してみる。そうすると必ず、新しい発見があるものです。
発見とか気づきって、本当は勉強のベースです。そのベースとなるものを、たくさん経験して蓄積しておくこと。
そして、未知の領域にも「チャレンジしてみる」という癖を、脳の中に作っておくこと。
こういうことって、直接成績を上げることには繋がらなくても、「自分から学び取る姿勢」というのを間接的に作っていけるのです。
 
 

まとめ

 
勉強というとどうしても、学校の「教科」を思い浮かべますが、本来は「毎日毎日、様々な経験をしている」そのこと自体が、勉強です。
 
今まで気づかなかったことに、気づく。
新しいことを発見する。
 
そこに意欲が持てない人は、本来はいません。
 
勉強嫌い、、というと、なんとかして苦手科目を克服しないと、と思いがちですが、せっかくの夏休みは勉強以外のことで「学ぶ意欲」をONにできる大きなチャンスです。
しかも、それを親子で共有できるチャンスです。
 
ぜひ、大人も子どもも多くのことを学ぶ夏休みにしたいものですね!
 
 
 
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