「宿題早く終わらせなさい」「出した漫画は片付けなさい」と言えば言うほど、言うことを聞かない子どもたち(笑)
 
私も教室で、何百回も「静かにしなさい」「早く準備しなさい」「座りなさい」と言ってきましたが、全く効かないので、一切言うのをやめました(笑)
 
保護者の方からも「うちの子、ぜんぜん言うことを聞かないんですけど、、」と相談(愚痴?w)を聞くことは多いです。
今回は「言うことを聞かない子どもに接するときに、気をつけたいポイントとは?」をお伝えさせていただきます。
 

 

子どもは子どもの都合で言うことを聞かない

 
長年、たくさんの子どもさんと接してきましたが、子どもって、ほんっと言うこと聞かないです(笑) あまりにも言うことを聞かないので、ちょっと笑えてくるくらいですよねw
 
子どもが、大人の言うことを聞かないのには、実は彼らなりの理由があるのです。
 
子どもは、子どもの都合で言うことを聞かないのだ、ということをまず頭に入れましょう。
単に、学校で嫌なことがあった、友達と喧嘩した、お腹が空いた(笑)などのような、ストレートな理由の時もあるのですが、次にお伝えすることのように大切なサインの時もあります。
 

こっちを見て、のサイン

 
子どもが言うことを聞かないのは「こっちを見て」のサインである時が、とても多いです。中学生にもなると、さすがにこの要因は減りますが、小学生や未就学児の場合は、大人の注意を引きたくて大人の言うことをわざと聞かないことが多く見られます。
 
子どもって、人の話を聞くよりも自分の話を聞いてほしい欲求の方がはるかに強いのです。特に、自分が一番大好きな人、自分にとって一番大切な人には、いつもたくさん自分の話を聞いていてほしいんですね。
 

ほんとは悪くないもん、のサイン

 
自分の言い分も聞かずに、一方的に注意されたり叱られたりすると、大人の言うことを聞こうとしなくなります。
 
「ぼくはホントは悪くないのに、お母さんはぼくのことを悪いと決め付けたから、ぼくもお母さんの言うことを聞かない!」という気持ちになるのでしょうね。
 
なので、常にお家の人や先生から怒られている子どもほど、大人の言うことは聞きません。
大人の言うことを聞かないから、また怒られるのですが、大人が「なぜ言うことを聞かないのか?」を聞かないで怒るので、さらに言うことを聞かなくなる、というイタチごっこになるのです。
 

やりたいことをさせて、のサイン

 
子どもは、自分が何かに夢中になっている時は、周りのことが何も見えなくなります(笑)
時間なんて概念は子どもにはないので、お腹が空くか眠くなるか、自分の興味が薄れるかじゃないと、「目の前の興味のあること」以外は目に入ってきません。(特に男の子は、ほんとうに周りの物音が耳に入ってこなくなるらしいですw)
 
この状態の時に「早く片付けなさい!」「いつまで遊んでるの!」「もう出かける時間だから準備しなさい」と、どれだけ言っても、そりゃあ言うことを聞きたくないですよね(笑)
(言うことを聞かない、というか、ほんとうにお母さんの声が耳に入ってこないのかもしれないですw)
 
 

大人は大人の都合で言うことを聞いてほしい

 
 
さて、子どもは子どもの都合で大人の言うことを聞かないのですが、実は、「大人は大人の都合で、子どもに言うことを聞いてほしい」って知っていましたか?(笑)
 
冒頭でお伝えしたように、私は長年、毎日たくさんの子どもさんたちと接してきて、毎日喉が痛くなるほど「静かにしなさい!」「早く座りなさい!」を繰り返していた時期がありました。
でも、今では全く「言うことを聞いてもらおう」とは思わなくなりました(笑)
 
それは、「大人は大人の都合で、子どもに言うことを聞いてほしい」ということに気づいたからです。では、どんな都合なのでしょう?
私たち大人は、どんな時に「子どもに言うことを聞いてほしい」と思うのでしょうか?
 
 
それは、ズバリ・・
 
「手っ取り早く、自分の思い通りに動いて欲しい時」「そうしてくれないと、自分が困るという時」です(笑)
 
あちゃー、、って感じですよね?(笑)
 
 
もちろん、目の前に危険が迫っている時や、本当の緊急事態の時もありますが、大半は上記の理由じゃないでしょうか?
 
この、隠したくなるような真実を、頭の片隅に入れておくだけで、「もう!!なんで言うこと聞かないのよ!!」ってプリプリしなくて済むかもしれませんねww
 
 

気をつけたいポイント

 
2章の内容に気づくだけで、じゅうぶんなような気もするのですが(笑)、この章では、言うことを聞かない子どもに接する時に、気をつけたいポイントについてお伝えさせていただきます。
 

「できないこと」に焦点を合わせない

 
「子どもが言うことを聞かない」と大人が感じている時、たいていの場合は「できること」より「できないこと」にばかり焦点を合わせて、そこを何度も取り上げていることが多いです。
 
「できないこと」に焦点を合わせていると、そのことばかりに意識が行くので、結果的に注意する回数も増えます。
例えば「この子はいつも、授業がスタートしても静かにしない」ということに焦点が合っていると、極端に言えば「この子は、いつ静かじゃなくなるか」の瞬間を探し出しているような状態になります(笑)
 
「早く準備しなさい」という注意が多い人は、子どもの「早く準備できない」というところにばかり焦点が行っているのです。子どもの「早く準備できない」瞬間を、待ちわびているような状態なのです(笑)
 
「できないこと」ではなく「できること」に焦点を合わせる。
「できないこと」にばかり焦点を合わせない。ということを意識するだけでも、全然違います。
 

まず褒める

 
先ほどの「できないことに焦点を合わせない」ということにも繋がりますが、「まず褒める」ということがポイントです。
 
ちょっとテクニック的な話になりますが、実は人って、「褒めるべきところがあるから褒める」のではなく、「先に褒めることで、褒められるべきことをしてくれる」ものなのです。
 
「早く準備しなさい」といつも注意してしまうのなら、逆に「あら、今日はいつもより、少しだけ準備が早いね」と先に言ってあげるのです。
全くの嘘では逆効果ですが、子どもをよく見ていると「いつもよりできている部分」が必ずあるはずです。
 
こちらの記事で詳しく書いたので是非読んでみて欲しいのですが、、ポイントは、「今日は、注意してやらせるのではなく、褒めてやらせてみよう」と最初に決めることです。
 
「〜しなさい!」と叱って何かをやらせるのは、簡単です。誰にでもできます。でも、子どもは、子どもの都合で言うことを聞きません(笑)
 
叱ってやらせるのではなく、褒めてやらせる。こっちの方がお互いハッピーですからね!
 
 

まずはこちらが聴く

 
第1章と第2章の内容からも分かるように、こちらの言い分を聞かせようとする前に、まずは子どもの言うことを聴くことが大切です。
 
そんなこと言っても、1分2分を争っている時に、子どもの言い分なんて聞いていられない!と思うかもしれませんが、
そう思っている限り、1分2分を争っていない時にも子どもの言い分から先に聴いてあげよう、とは思えないはずです(笑)
 
こちらの要求を言う前に、まずは子どもの言うことに傾聴してみよう。そう思うだけで何かが変わるはずです。
 
それに、よく考えてみたら大人でさえ、こちらの事情を分かろうともせずに「早く晩御飯の準備に取り掛かれ!」「もっとちゃんと稼いでこい!」なんて要求されたら、「言うことなんか聴いてやらねぇ!」と思いますもんね(笑)
 
 

まとめ

 
子どもが全然言うことを聞かない。そんな時は、子どもには子どもの理由が必ずあります。ただ単に眠いだけ、ただお腹が空いているだけ、というような明快な理由の時もありますが、お家の人への大切なサインである時もあります。
 
また、私たちが子どもに「言うことを聞いてほしい」ときの大半は、私たちのメリットを優先しているのだ、ということを頭に置いておきましょう。
 
その上で、「できないことに焦点を合わせない」「まず褒める」「まず聴く」をぜひ取り入れてみてください。
 
 
だいたいの子どもは言うことを聞きません(笑) 聞いたように見えても、一瞬で元に戻りますよねw
言うことを聞かないところが子どもの魅力、くらいに思っておいた方がいいかもしれませんねw
 
冒頭でもお伝えしたように、私も以前は教室で「静かにしなさい」「早く座りなさい」などと、言うことを聞かせようと躍起になっていましたが、今は一切言うのをやめました。
手っ取り早く私が望む行動を彼らにさせたくて、「〜しなさい」ばかり言っているのは、ちょっと手抜きだな、と思ったのです(笑)
 
そのことに気づいて、意識を変え、接し方を変えたら、「〜しなさい」と言わなくなった今の方が、よっぽど静かだし、早く席にもつくようになりました(笑)
 
本当に緊急の時や本当に重大なこと以外は、こちらの言うことを聞かせようとする前に、私たちの意識を少し変えてみることの方が、有効かもしれません。
 
 
 
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