「うちの子、意志が弱いから何をやっても長続きしないんです。勉強も、なかなか続かなくて、、」
意志力に関する、こういう相談は、とても多いです。
 
次のテストこそ、絶対リベンジするぞ! 今年の夏休みこそ、宿題を早めに終わらせるぞ!
そんなふうに決意するのに、なぜ決意は続かないのでしょう?
どうやったら意志力を高めて、勉強を続けさせることができるのでしょうか?
 
今回は「意志が弱いから勉強が続かない、という人にオススメの意志力を高める方法とは?」についてお伝えさせていただきます。
 

 

意志力が弱い3つの原因

 
なぜやる気満々でスタートしても、始めた頃の意志って長続きしないのでしょうか? それには大きく分けて以下の3つが考えられます。
 

意志力を余計なことで使い果たしている

 
人間が1日に使える意志の力は、量が決まっているのです。ビーカーに1杯分。これが1日に使える意志力の量です。(例えですけどねw)
意志力が弱い人の多くが、このビーカー1杯の意志の力を、別のことで使い果たしてしまっていて、いざ勉強をしようとしても、そこに使える意志がもう残っていない状態になっています。
 
どんなことで使ってしまっているかというと、「不安や心配なことが常に心の中にあって、気がつくとそのことを考えている」「どうしようかな?と迷うことが多い」「やりかけにしていることがあって、気になっている」こういうことで、ビーカー1杯分の意志の力を使い果たしてしまっているのです。
 
まるで、スマホのアプリをいくつも立ち上げたままにしていたら、肝心な時にもう電池切れになっていた、というような感じなわけです。
 

経験がない

 
2つ目の原因は、「自分で決めたことをやり遂げた経験がない」ということです。
 
小さい頃から周りの人になんでも決めてもらって、常にサポートしてもらっている。うまくいかないことは、全部人のせいにしてきた。
 
このようなタイプの人は、そもそも「自分の意思で決める」「それを継続する」「できなかったら自分の責任だ」という一連の経験がないので、ピンときていないのです。
 

意志力の総量が少ない

 
3つ目の原因は、そもそもの意志力の総量が少ない、ということです。最初にお伝えしたように、私たちが1日に使える意志力の量は、決まっています。ビーカー1杯分でしたね(笑)。このビーカーの量が、そもそも少ないのです。
 
じゃあ、生まれつきか?というと、そうではありません。意志力の総量が少なくなるのは、日頃の生活の乱れによるところが多いのです。中でも睡眠は、ビーカーの意志力の総量にモロに影響してきます。
 

意志力を高めるためには

 
1章では、意志力が弱くなる3つの原因についてお伝えさせていただきました。この章ではそれらを踏まえ、意志力を高める方法についてお伝えさせていただきます。
 

選択の回数を減らす

 
1日の意志力の総量は限られているにも関わらず、私たちの多くは1日の中で数え切れないほどの選択を繰り返して、貴重な意志力の総量を使い果たしてしまっています。
特に、家庭で勉強する際には、「何から勉強しようかな?」「このテレビを見終わってからにしようかな?」「友だちにLINEをしてから勉強しようかな?」と、勉強の踏ん切りをつけるまでに、たくさんの選択を迷いますよね?
 
そういう選択を繰り返していると、いざ勉強をスタートする段階になって、意志力が残っていない、ということになってしまうのです。
 
なので、家で勉強するときの段取り・パターンをあらかじめ決めておきましょう
「夜ご飯の前の30分は勉強時間」というように、時間帯を決めたり、「この歌を聴いたら勉強スタートする」というように、勉強に突入するための儀式を決めたりするのです。
 
また、勉強を始める際は、自分の部屋の中から、集中を途切らせるような気が散るものを、あらかじめ見えない場所に移動しておいて、勉強中の「迷い」を前もって減らす工夫も必要です。
 

睡眠を確保する

 
質の高い睡眠を確保できていないと、脳はモロに影響を受けます。中学生であれば1日7〜8時間の睡眠が望ましいのですが、1日5〜6時間しか眠れていない日が続くと、脳は、酔っ払っているような状態になり、正確な判断ができなくなります。
なので、総量が決められている意志力を、普段よりたくさん消費して判断したり選択したりするようになるので、ビーカーの中はあっという間に空っぽになってしまうのです。
 
宿題が多い、観たいテレビがある、友だちと電話したい、、などなど、睡眠不足になる要素がたくさんありますが、できるだけ毎日7〜8時間は眠るようにしましょう。
どうしても眠れなかった、という時は、15〜20分ほど仮眠することで、ある程度の睡眠不足は補えるので、これも有効に使っていきましょう。
 

ハードルを下げる

 
「何かを自分の意思で決めて、それを継続する」という経験のない人にとって、「続ける」ということは困難なことに思えるかもしれません。
そういう場合は、「続ける」内容のハードルを下げてみましょう。内容よりも「自分で決めたことを続けられた」という経験の方が、大切なのです。
 
「毎朝3分だけ単語帳を見る」「1日1回だけ英語の教科書を読む」など、本当に少量の内容を自分で決めて、続けてみましょう。
継続する工夫に関しては、こちらの記事で詳しくお伝えしているので、参考にしてみてくださいs。
 
 

重要事項を整理する

 
1日に使える意志力は有限で、ほとんどの人が余計なことにそれを使い過ぎていて、いざという時に残量がなくなっている、とお伝えしました。
 
このタイプの人は勉強だけのことではなく、いろんなことにおいても、頭の中が散らかってしまっている傾向にあります。常に心の中で、何かを考えている状態で(アプリが立ち上げっぱなしの状態)、あれもやらなきゃ、これもしなきゃ、といろんな場面でビーカーの中の意志力を使ってしまっているのです。
 
その日にやるべき重要なことは何か?というのを整理しましょう。
効果的なのは「リストアップする」ということです。頭の中で「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」と思っていることをリストにするのです。
目に見えているものって、整理しやすいですからね!
 
リストを見て、その日にやる優先順位を決めていきましょう。
 

意志の力にレバレッジをかける

 
勉強をするのに意志力が必要。これはもちろんその通りなのですが、もっとレバレッジのかかることに意志力を使うことがポイントです。レバレッジというのは「テコの作用」のことで、少しの力で大きな成果を得られることを指します。
 
勉強に意志力を使っていると、毎日の意志力に左右されることになり、結局勉強が続かないことになります。
 
意志力は、「習慣化」に使うことが最もレバレッジのかかる方法です。習慣になってしまえば意志力をそれほど使わなくても勉強に向かえるからです。歯磨きするのに、意志力は使いませんもんね?(笑)
 
こちらの記事でも書いたように、習慣化には3週間〜1か月ほどかかりますから、そこを踏ん張ることに意志力をじゃんじゃん投入するのです。
 
習慣化については、こちらの記事で詳しくお伝えしているので、ぜひ取り組んでみてください。
 
 
 
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