LINE@での相談で多いのが「家庭学習をなかなかしないけど、どうやったらやる気にさせることができますか?」というものです。
 
確かに、部活で疲れきって帰宅した後に、なかなか家庭学習の「やる気スイッチ」をONにするのは至難の技ですよね(笑)
中には、帰宅してご飯とお風呂を済ませたら「入眠スイッチ」がONになってしまう、、という人も多いのではないでしょうかw
 
今回は「家庭学習をなかなかしない中学生をやる気にさせる方法とは?」についてお伝えさせていただきます。
 

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やる気が出る「脳」にする

 
人って、頑張ったことに対して、目に見える結果やメリットが得られないと、なかなかやる気になれないものです。
 
これはダイエットなどを例にとると、分かりやすいですよね。
頑張って食事制限をして、ジムにも通っているのに、目に見える変化もない状態が続くと、心が折れてしまうわけです(笑)
このように「頑張ったらいいことがある」という刷り込みが脳にできていないと、その時の状況や結果に左右されてしまうのです。
 

報酬回路を脳に作る

 
目の前のやるべきことに対して、すぐにやる気を出して頑張れる人は、実は、そういう「脳」になっています。正確には、脳の中にある回路が出来上がっているのです。これを「報酬回路」と言います。
 
報酬回路は、「頑張ったら何かいいことがある」という体験によって作られていきます。例えば「頑張ったら結果が「頑張ったら褒められた」「頑張ったら達成感を味わえた」などです。
 
しかし、勉強って10分やったから10分ぶんの結果が得られる、というものではありません。頑張っても結果が出ないこともあるし、達成感を味わえないこともあります。
だから周りの大人が、「報酬回路」を作る手助けをする必要があります。
 
 

「取り組んだ」ということを褒める

 
まずはほんの少しでもいいので「やった」という事実を褒める、ということが大切です。
たとえ、なかなか勉強に手をつけられずに後回しになって、深夜になってやっと宿題に手をつけられた、というような場合でも、です。
「だから早くやりなさい、って言ったでしょう!?」と言いたい気持ちを抑えて、「取り組んだ」ということを認めて、褒めてあげるのです。
 
その際、一般常識や周りの人(友だちやきょうだい)と比べたり、自分が望むものと比べるのではなくて、「絶対評価」をしてあげることがポイントです。
「眠いのに、よくがんばったね」「あきらめて眠るかと思ったけど、よく勉強したね!」というように、その子自身を評価してあげるのです。
 
この「がんばったことを褒める」「絶対評価をする」ということを繰り返していくと、脳の中には「報酬回路」というものが作られていきます。「がんばったら、何かいいことがあるぞ」という記憶として、脳に刻まれていくわけです。
 
 

勉強以外の分野で報酬回路を作る

 
私の生徒さんを見ていると、部活などで「頑張って練習したら、勝てないと思っていたチームに勝てた」「今までずっと補欠だったけど、頑張ってきたからレギュラーになれた」というような「達成感」を経験しているお子さんは、勉強への踏ん張りがきく傾向にあります。
 
つまり、勉強ではなく部活を通して「報酬回路」が出来上がっているので、勉強にもその回路が適用されるのです。
 
勉強以外のことでも「頑張ったらできるようになったこと」「頑張って続けていること」などを積極的に絶対評価をするようにしましょう。
 
 

結果でなくプロセスを褒める

 
たいていの中学生は「プロセス」ではなく「結果」で褒められることが多いものです。「80点取れた」「試合に勝てた」「宿題を終わらせた」など、結果に対して褒められたり叱られたりすることがほとんどです。
 
「80点取れたのは、毎日頑張っていたからだね!えらかったね!」
「60点だったけど、前回より頑張っていたのは知っているから、次はきっとイケるよ!」
というように、プロセスにフォーカスして褒めることが大切です。
 
なぜなら、結果にばかりフォーカスして褒めていると、「次はいい結果が出ないかもしれない」と萎縮してしまったり、一旦思わしくない結果になった時に、急にやる気が折れたりしてしまうからです。
 
これは大人でもそうですよね?
例えば、新規顧客の契約件数だけにフォーカスして評価されるのと、日頃の仕事への姿勢を踏まえた上で結果を評価されるのと、「目の前のことを思いっきり頑張ろう」とやる気が出るのはどちらでしょうか?
 
プロセスを評価するには、きちんと「子どもを見る」ことが必要になってきます。
逆に言えば、プロセスを評価してもらえると、「ちゃんと自分を見てくれている」「結果がどうであれ、ちゃんと認めてくれる」という安心感に繋がります。
 
 
 

将来やりたいことの話しをする

 
 
部活でハードな練習をこなせるのは、「この練習が何につながっているか」ということが明確だからです。だから、パスの練習だけをひたすら1時間こなせるのです。
ところが、勉強に関してはこの感覚がありません。今勉強していることが何に繋がるのか見えないので、「やらされている」という感じしか持てないのです。
 
「今」「やらされている勉強」としか、子どもの目には映らない。せいぜいで、次のテストのためにやらなきゃなー、というくらい。。そりゃあやる気も萎えるわけです。
 
勉強を自分からやる気にさせようと躍起になるだけではなく、一度、「将来どんなことをしたい?」という話をしてみることはオススメです。
 
私の生徒さんの中で、常にクラスで最下位だったお子さんが、将来の夢ができたことで「目の前の勉強」に意味づけができ、自分からどんどん勉強をするようになったお子さんがいます。
 
また、本当に行きたい高校が決まってから、猛然と勉強するようになったお子さんもいます。
「〜をしたい」「〜をやってみたい」という気持ちは、やる気を引き出す最強のスイッチです。
 
勉強のやる気が出ないお子さんを前にしていると、つい「どうやったら勉強をさせられるか」と考えがちですが、少し視点を変えて、「勉強の先にあるもの」を共有することが大切です。
 
「勉強しなさい」という声かけをしてもしなくても、変わらない・・・どころか却って勉強時間が減少する、というデータもあるほどです。100回「勉強しなさい」と言うよりは、一度、将来の話をすることの方が、ずっと子どもの心に何かが残るはずです。
 
 
 

子どもの強みを褒める

 
どんなお子さんも、必ず「強み」を持っています。たとえ、どんなに勉強が苦手なお子さんでも、「強み」があります。
そういう「強み」を、テストの点数に関係なく、しっかり褒めてあげるということは、とても大切です。
 
やる気が出ない原因の1つに「どうせ自分は、やってもダメだろう」という自信のなさ・あきらめが挙げられます。これは自己肯定力が低いとも言えると思うのですが、根底にこの「どうせダメだろう」という思いを抱いている限り、たとえ何かのきっかけでやる気になれたとしても、少しうまくいかないだけで、すぐに無気力状態に戻ってしまいます。(自己肯定力に関する無料レポートこちらから)
 
「自分はこれに関しては強いんだ」という自信があるかないかは、物事に前向きに取り組めるかどうかに大きく関わってきます。
 
お子さんの「強み」を、面と向かってしっかり褒める。たびたび褒める。これを続けていると、明らかに子どものやる気・取り組む姿勢が変わってきます。
例えば、「いつもじっくり考えるね」という一言でも、子どもってやる気になるのです。
 
それは、自分の大切な人が、自分のことをちゃんと見てくれている・知ってくれている・認めてくれている。というのを感じるからです。これを感じられた子どもは、めちゃくちゃ強いです。
 
 
 

まとめ

 
いくつか方法をお伝えしましたが、「いますぐ使えるテクニック」的な内容ではないものばかりなので、少し歯がゆい感じがするかもしれません(笑)
 
私も教室で、「どうやったらやる気にさせられるだろう」「とりあえず、今日だけでもやる気になってくれないか」などと、いろんな手を尽くしてきました。
しかし、勉強へのやる気って、小手先のテクニックで引き出せるものではありません。
 
あ、もちろん、「今だけやる気にさせればいい」だけであれば、はっきり言って簡単ですよ。超極端に言えば、、
「勉強やらなかったら、ゲーム1ヶ月禁止」と強制するか、「勉強をちゃんとしたら、お小遣い3万円」とモノで釣るかそのどちらかです(笑)
でも、それって意味ないですよね(笑)
 
大切なのは「やる気になれない原因を共有する、分かってあげる」ということと、じゃあ自分はなぜ「やる気になって欲しいのか?」と考えることです。
 
もともと子どもって、「学ぶ」ことの天才です。一旦このスイッチが入ったら、自分からどんどん調べたり学んだりします。新しいことや難しく思えることだって、どんどん吸収していきます。
それが子どもの本来の資質です。
 
じゃあなぜ、「目の前の勉強」にスイッチが入らないんだろう?
そういう根本と向き合うことが、長い目で見れば本当のやる気を引き出すことにつながります。
 
そして、「どんなふうに声かけすればやる気が出るか?」ということに関しては、自分に置き換えて考えてみる、ということがヒントになります。
 
仕事とか家事に、どうしてもやる気が出ない時は、どんな時ですか? そういう時は、どうしていますか? そういう時は、どういう気持ちですか?
 
自分の一番大切な人に、どんなふうに声かけをしてもらったら、やる気が出ますか?
自分の一番大切な人に、どんなことを分かってほしいと思いますか?
 
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