毎年、バレンタインデーの週に、
教室に通う生徒さんから
いくつも手作りチョコレートをいただきます^^

 

小学生からいただくことが多いのですが、
みんなとっても上手なんです!
ラッピングも凝っていて、
中にはトリュフとかマカロンとか作っている子もいます。

 

すごい〜〜、私そんなの作ったことないです(笑)

 

 

・・・ところで、知っていますか?

近年の、子どもたちのバレンタインデーの加熱っぷりは、
大人を凌ぐ勢いなんです。
本命チョコよりも、
手作りチョコをとにかく友だちどうしで渡し合う
「友チョコ合戦」。

 

もはや、
子どものセカイの「お中元」と言ってもいいくらいです(笑)

 

あの、のどかな、、

「おまえ、あの子からもらっただろー?」
「ヒューヒュー」
「おい、やめろよー(照)」

というバレンタインデーはもう戻ってこないのかしら。。(笑)

 

などと、毎年のんきに思っていましたが、

今年はちょっとやり切れない話を、生徒さんのお母さんから聞きました。

 

 

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そのお子さまは、
バレンタインデーに、特に何の用意もなく
学校に行ったらしいのですが、

 

帰宅すると、

「これもらった」といくつもの手作りチョコが。。

 

クラスの何人かに、「手作り友チョコ」をもらったらしいのです。

 

友だちのお母さんに電話をすると、
用意していなかった子から「手作り友チョコ」をもらったら、
「手作り友チョコ」をすぐに渡したほうがいいわよ、と。

 

それを聞いた、そのお母さんは、

しまった!!
丸腰でうちの子を学校に行かせてしまった!!
これは大変だ・・・

 

ということで、
そのお母さんは夜なべして「子どもが作った感じの手作りチョコ」を
いくつも作り、

翌日、
放課後にお友だちの家に配りに回ったそうなのです。

 

そんな壮絶な話を聞いて、
ちょっとそら恐ろしくなりました。

 

「友チョコ」という言葉を流行らせて、
需要を生み出させたのは大人なのに、

子どものセカイでは際限なく加熱してしまっている。

 

しかも、

親も完全に巻き込まれて、

うちの子だけ違うことをしたら、
仲間はずれになるんじゃないか・・

 

そんな、怯えにも似た思いが
今回の話で感じられて

なんともやり切れない気持ちになったのでした。

 

もちろん、
お友だちや好きな子に楽しく渡す「平和な」バレンタインデーを
楽しんでいる子もたくさんいると思うので、

上記の話がすべてじゃないですが。。。

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17年間、
たくさんの生徒さんを見続けていて感じるのは、

 

ここ数年くらいで、

 

「みんなから仲間はずれにならないように」


これが一番の判断基準になってるんじゃ?

ということ。

 

ー友だちと違うことをすること。

ーあの子って変だよね、と言われること。

 

そういうことに、
全体的に怯えているような。

 

 

もちろん、
昔だって「仲間はずれ」はありました。

いじめもあったし、
無視もあった。

 

でも、なんていうか、、、

手がつけられないような、
わんぱくすぎる子や、
いわゆる”憎めない悪ガキ”タイプの子や、
何度叱られてもめげないお調子者や、、

 

教室が「子どものパワー」で
溢れかえっていました。

 

でも今は、

「言うことを聞く”いい子”」が
多いような。。。

(その分、授業はやりやすいのですが、、、)

 

「あ、みんなと外れたことをしてるかも、、」という
空気を素早く読んで、

スッと、
自分のスイッチをOFFにして、

すぅぅっと、
周りに同調するようにして溶け込む。

 

そういう印象を受けます。

 

 

 

これってきっと、
大人の世界の反映なんだろうな、、

と、いつも思うんです。

 

覇気がなく、

はみ出すくらいのパワーがなく、

あきらめとイライラの閉塞感が漂う。

 

そういう
「大人の世界」がかもし出している”ムード”が
今の子どもに反映しているんだろうなぁ、と。

 

 

今回の、
バレンタインデーのようなできごとを
目の当たりにするたびに、

 

子どもを主体的にするために
アクティブラーニングを取り入れたり、

子どもの興味を引き出すために
パソコンや英語に触れさせたり、

「大人が子どもに、何かをさせる」
ということと同時に、

 

 

私たち大人、
ひとりひとりが、

 

何かに挑戦したり、
これだけは譲れない、という自信を持ったり、
周りを見て、じゃなくて
自分の意思で選択をしたり、

 

1ミリでも
変化していかないといけないなぁ。

と思います。

 

 

チョコの写真のくせに、
全然スイートな話じゃなかったですね(笑)