先日LINE@に、こんな相談をいただきました。
 
「中1の息子が、なかなか勉強をやる気にならなくて、困っています。どんな勉強の仕方がいいのか、、私もアドバイスできなくて、、」
 
「子どもがやる気にならない」・・・これは、保護者の方からやLINE@での相談の中で、最も多い内容の1つです。
「早く宿題をしなさい」「やることをやってからゲームをしなさい」と叱っても、子どもの勉強スイッチはなかなか入らないですからね。。
あ、ちなみに「〜しなさい」という言葉は、思考を停止させる言葉なので、注意しましょう(笑)
 
今回は「やる気のない中学生が家庭学習に取り組むための、いい勉強の仕方とは?」についてお伝えさせていただきます。
 

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やる気が出ない原因は?

 
そもそも、どうして「やる気にならない」という状況になるのでしょうか? ゲームをする時は、やる気満々なのに、なぜでしょう?(笑)
 

やる気が出ないのはなぜ?

 
大人でもやる気が出ない時ってあると思いますが、それはどんな時か分析してみると、根底には「やらされている感」があると思います。特に「不得意なこと」を「やらされている」と感じるとき。
 
たとえ「やらされた」ことであっても、自分の超得意分野だったらサクサクと取り組めると思うのですが、「不得意なこと」を「やらされた」ときって最悪ですよね(笑)
 
これは、子どもも同じことです。「不得意な勉強を、毎日やらなければならない」と感じるだけで、やる気ではなく「やらされる気」が起こってしまうわけです。
 

「苦手克服」という罠

 
「不得意なこと」を「やらされる」。。。これはなかなかつらいことですよね。
子どもが、勉強に対してやる気が起きないことの要因の1つに、「勉強というのは苦手克服をしなきゃいけないもの」というイメージがあることです。
 
「できる教科、できる問題」に関しては、どんどんやりなさいという指示は出ないのに、「できない教科、できない問題」に関しては、次々と課題が出されるわけです。
 
苦手克服は受験には必須だというのも確かなのですが、これが”やる気喪失”の罠になる可能性があるのです。
 
「うちの子は、苦手も得意も関係なく、勉強そのものにやる気なんて持てていない!」と言いたい方もいるかもしれませんが(笑)、そんなことはありません。
子どもって「自分ができること」は大好きなんです。
 
だから、九九の2の段は何回やっても飽きないのに、8の段は嫌がるんです(笑)
 
それに、本来子どもは「学びの天才」です。
自分が知りたいことや興味があることには、ブレーキなしでのめりこんで、どんどん吸収し学んでいきます。
子どもは、好奇心がONになった状態であれば、学ぶことは苦にはならないのです。
 
勉強をする上で、もちろん苦手克服は重要なのですが、そこに自分の意思が乗っかってないと、やる気は喪失しますよね。苦手克服って、誰かにさせられるものではなく、「克服したい!」っていう自分の意思があってナンボです。
 
 

一点突破法

 
1章でお伝えしたことを踏まえると、「やる気を出させる」ではなくて、「やる気になっている状態」を経験してもらう、ということがとても大切です。それには「一点突破法」がオススメです。
 

得意科目、好きな科目に絞る

 
一点突破法とは、「ここだけは絶対的に自信がある!」というポイント作る方法です。
 
先ほどの九九の例でもお伝えしましたが、自分が得意なこと・できることって、勉強が好きじゃない子どもでもやる気になれるものです。
 
だから、自分の意思が乗っていない苦手克服はとりあえず置いておいて、少しでも得意なことに時間とパワーを注いでみましょう!
小さい穴でもいいので、まず、そこを開けてしまうのです。
 
社会だけ得意なら、そこを誰よりも勉強しまくって、達人レベルになってしまう。
もし得意な教科がなければもっと範囲を絞って、社会の中の「歴史」だけは自分のモノにする。
歴史、、でも範囲が広すぎるなら、年号を覚えるのだけは完璧にする。
 
絞ってもいいので、その分野ではトップを取る!というくらいに磨きまくりましょう。
そんなの面倒だなー、、と思われるお子さんもいると思うのですが、苦手なことを無理やりやらされるよりは、ずっといいですよね?
 
そして大人は、「苦手な科目もやりなさい」と口出すのではなく、「歴史と言ったら、〜ちゃんだね!本当すごいわー」と褒めてあげましょう。
 
私の生徒さんで、英語の英作文だけを徹底的に鍛えて、そこで自信をつけたら、「集中の仕方」みたいなのを会得したようで、他の教科にもやる気が出てきたお子さんがいます。
一点突破法は何がいいかと言うと、「やればできるんだ」という成功体験を、”やらされ感”をあまり感じずにできることなのです。
 
 

偏りが出てもOK

 
得意な教科だけをやり込んだら、偏りが出るんじゃないの?って心配もあると思います。
そうですね、出るかもしれませんね。。でも、ちょっと考えてみてください。
 
今、勉強のやる気が、全然ないんですよね?それが、自分から勉強に取り組む教科がある、って、すごい変化じゃないでしょうか?
どうせやる気がないんだったら、得意な教科で「やる気になっている状態」を経験してもらう方が、価値はあると思いませんか?
 
「自分から勉強をする」というのがどんな状態なのか?を経験する。
「分からないところを自分で調べて、分かるようになることって、こんなに楽しいんだ」と実感してもらう。
「ここだけは自信がある」という強みを作る。
 
これらのことに比べたら、「一時的に勉強に偏りが出る」ということは、それほど気にすることではないと思います。
 
 

リビング学習を取り入れる

 
自然に子どものやる気を引き出すには、「子どもと同じ時間帯に、大人も勉強(もしくは仕事)に取り組む」という方法がオススメです。
 
「勉強しなさい」という言葉をかける代わりに、隣でお父さんやお母さんが真剣に仕事に取り組んでいる姿を見せる方が、よっぽど効果的です。(冒頭でもお伝えしたように「〜しなさい」という言葉は、思考を停止させる言葉です)
「やりなさい」と命令してやっている勉強よりも、「主体性」の濃さが違うのです。
 
仕事も家事も忙しい。そんな時間がない。それも分かりますが、英会話の本を読んでもいいし、明日の仕事のスケジュールを練るのでもいいので、たった10分でもいいから、子どもの勉強時間を共有してみてください。
 
お母さんやお父さんが、仕事の会議の資料を作っている姿を側で見ながら、子どもが勉強する。このことが子どもに与える影響はとても大きいのです。
 
これを自然に家庭内で行なうには、「リビング学習」がオススメです。リビング学習には「自分で管理する力が育ちにくい」「高度な思考力が要る勉強には不向き」などのデメリットもありますが、普段やる気が起きない子どもに勉強の癖を自然につけるには、オススメの方法です。
 
リビング学習の詳しい内容は、こちらの記事でお伝えしていますので、ぜひ参考にしてみてください。
 
 
 

まとめ

 
どうやったらやる気にさせられるか?と私たち大人は考えがちです。私も仕事柄、毎日のように考えています。
でも、「させる」ことなんてできないんです。
 
周りの人からどんなきっかけをもらったとしても、最終的にスイッチをONにするのは本人にしかできません。
自分でスイッチをONにして、自分でやるしかないのです。
 
つまるところ、私たちができることって「させる」ことじゃなくて、自分でスイッチをONにしたくなる影響を与えることなんじゃないかなぁ?と思うのです。
 
強い口調で何度も命令すれば、子どもは勉強をするかもしれません。
でもそれは、薬がだんだんと効かなくなるのと同じで、次第に長続きしなくなっていきます。何より、「自分から」取り組んだことではないので、ほとんど身につきません。
 
イヤイヤやらされる→ますますやる気がなくなる→叱られる→イヤイヤやらされる・・・の悪循環にハマっていくことになります。
 
子どもは本来、学ぶことが大好きです。学ぶことは、子どもの得意分野なのです。
その本来の力を、どうやったら発揮させてあげられるか?という視点で支援していくべきだと思います。
 
 
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