生徒さんの保護者の方と話していると、「もう少し意欲的に勉強してほしい」「どうやったら学習意欲を高められるのか」という話をよく聞きます。
 
やりなさいと言わないと、やらない。叱っても褒めても、自分から勉強しようとしない。
もう!どうすればやるの!!と思いますよね(笑)
 
今回は「子どもの学習意欲をONにするために、大人が注意すべき4つのポイント」についてお伝えさせていただきます。

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やり遂げた後のイメージを共有する

 

やり遂げた後の未来を想像する

 
大人でもそうですが、「これをやり遂げるとどうなるのか?」と想像すると、今やっていることを意欲的に取り組めることってありますよね?
 
遠い未来や、大きなイメージではなくても、「仕事の後のおいしいビール」を想像しただけで、真夏の外回りをがんばれる人もいるでしょうww
 
子どもさんの勉強も同じです。
「今勉強をがんばることで、将来がこんなに素晴らしくなる」というような遠い未来ではなくてもいいので、達成した後の未来を想像させてあげることは、意欲を持たせる上で大切です。
 
ちなみに私は教室で、中3の生徒さんに、長文問題だけが載っているわりと分厚いワークをやってもらうのですが、その時は必ず「こんなに質も量も優れているワークを全て解き切ったら、ほんとにスゴイよ!このワークを解き切った人は今まで、全員、第一志望校に合格しているよ」と声をかけています。
 
「とにかくこれを1冊仕上げられたらスゴイ!」と毎週毎週伝えています(笑)
たったこれだけでも、生徒さんたちの学習意欲は高くなりますので、ぜひ、おうちでも、「やり遂げた後のイメージ」をお子さんと共有してみてください。
 
 

得意な教科にご褒美を用意する

 
がんばった後に「ご褒美」をあげるのはいいですか?という相談をたまに受けますが、私は「ご褒美」は、適切に使えばアリだと思います。
 
たとえ一時的にでも「意欲的に学習する」という状態を経験できるからです。
 
私の生徒さんの中でも、「今回のテストで◯点取れたら、iPodを買ってもらえる!」と、いきなりやる気に火がついて、結果的に、テストが終わってiPodを手に入れた後も、勉強への意欲を維持している子がいます。
 
毎回「モノ」で釣るのは良くないですが、「ご褒美」は効果的に使うと学習意欲を高めるきっかけになります。
その際、「得意な教科にご褒美を用意する」というのが一番効果的に働きます。
 
苦手教科にご褒美を提示されても「モノで釣られて、やらされて入る感」を味わうことになってしまうからです。
 
 

「やればできる」という気持ちを持たせる

 

子どものセルフイメージを高める

 
セルフイメージというのは、「自分の、自分自身に対する解釈」のことです。
自分は、60点くらいしか取れないだろうな、というセルフイメージがあると、人間の脳は「60点くらい」を目指して進むようになります。
 
最初はがんばっていたとしても、少しつまずくだけで「やっぱり自分はダメだ」と、あっさりと意欲を失うのは、セルフイメージが低いからです。
 
セルフイメージの低いお子さんは、意欲的になることがなかなかできません。
 
なので、「やればできるんだ」というイメージをもたせてあげることが、とても大切です。
 
ですが、「がんばったら点数が上がった」という成功体験があるお子さんは、「今回もやればできる」というセルフイメージを持つことは簡単なのですが、今まで勉強の成功体験のないお子さんは、どうすればいいのでしょうか?
 
次にお伝えする方法を試してみてください。
 
 

以前はできなかったけど今はできる

 
勉強での成功体験がないお子さんは、「勉強してもどうせダメだろう」という低いセルフイメージを持っています。
 
そういう場合は、ぜひ、「以前はできなかったけど今はできる」ことを、紙に書き出すというワークをしてみましょう。
これは、実際にセルフイメージを高めるためのトレーニングの1つなので、効果的です。
 
自転車が乗れるようになった。
パソコンが使えるようになった。
クッキーが作れるようになった。などなど。。
 
よく考えてみると、実は「以前はできなかったけど今はできる」ことだらけだと気づくはずです。
 
これに、ぜひ第3章の内容を合わせてみてください。子どものセルフイメージを高めるためには、子ども自身の成功体験も必要ですが、大人の声かけも不可欠になってきます。
 
 

子どものレベルを決めつけない

 
 
これは、私も気をつけていることですが、「大人が子どものレベルを決めつけない」ということが子どものセルフイメージを高める上で、とても大切です。
 
「この子は、自分で勉強なんてしない子だな」と思って接していると、自分で勉強しない子になります。
 
よくあるのが、子どもの計算ミスを見つけて、「あ、またこんな計算ミスをしている!ここ、いつもミスするんだから気をつけるんだよ」という「アドバイス」をすることです。
 
こちらはよかれと思って「計算ミスしやすいから、テストでは気をつけてね」と何度もアドバイスしても、そのことが原因で「自分は計算ミスをしやすいんだ」というセルフイメージを持つようになることもあるのです。
 
 
また、今はどんなにテストの点数が低くても、大人が勝手に「この子はこれくらい」と子どものレベルを決めつけるようなことは、絶対してはいけません。
 
 
子どもの伸びる力って、ものすごいんです。ちょっとしたきっかけで、ガンガン伸びます。
すべての子どもの中に、この力が必ずあります。
そのことを無条件に信じ切ってみましょう。
 
「この子は、本当に興味があることに出会ったら、自分からどんどん学んでいく力を持っている」「今はこの点数だけど、ここから先はどんどん伸びていく力がある」
そういう前提で、お子さんに接することが大切です。
 
 

子どもの興味に付き合う

 
 
子どもって、興味のあることや自分が好きなことなら何時間でも、眠くなるまで夢中になりますよね? 
 
子どもは、もともと意欲的になるスイッチを持っているんです。
 
勉強とは直接関係のないことでも、何かに興味を持って意欲的になっている状態を経験することで、そのスイッチをONにしやすくなります。
 
「いつまでやってるの!早く勉強しなさい!」と、夢中でやっていることを止めさせて勉強させる代わりに、
何に夢中になっているのか、どんなところがおもしろいのか、大人が興味を持ってあげることは、実はすごく大切です。
 
それに、勉強の意欲だけをONにする、って本当なムリがあることかもしれませんよね(笑)
 
ちょっと大げさだけど、「自分の人生」に対して意欲的になれるようサポートするのが、大人の役割なのかもしれません。
 
 
 
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